100億企業化
100億円企業へ！成長と収益を両立させる「両利き経営者」の3つの特性
2025.11.25
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いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
船井総合研究所 アカウントパートナー推進部 マネージング・ディレクターの鈴木圭介です。
「売上は伸びたが利益が残らない」
「足元の利益は安定しているが、将来の成長が見えない」
—多くの中小企業経営者が、このジレンマに直面します。
この課題を克服し、持続的な成長を実現するのが、
既存事業の効率化（深化）と新規事業の開拓（探索）を両立させる、
「両利きの経営」です。
【参考図書】「両利きの経営」（東洋経済新報社）著者：チャールズ・A・オライリー、マイケル・L・タッシュマン
この度、神戸大学と船井総合研究所の共同研究から、 この「両利きの経営」を実現する経営者に共通する、特に重要な3つの特性が明らかになりました。
今回のコラムでは、そのダイジェストご紹介します。
1. 両利き性を加速させる「社会関係資本」（人脈）の力
研究では、両利き性の達成に最も強い影響を与える要因が「社会関係資本」（社内外のネットワークや信頼）であることが統計的に示されました。
「探索」（新規事業）を成功させるためには、
既存の事業の延長線上にはない、新しい視点や情報が必要です。
従来の同業種や地域の集まりといった「強い繋がり」だけでなく、
異業種や中堅企業クラスの経営者ネットワークといった「弱い繋がり」に身を置くことが、 新規事業の着想や、自社の課題に対する「気づき」を与え、成長を後押しします。
2. 高成長・高収益を実現する「企業家志向性」
アンケート分析によると、既存事業の効率化に注力する「深化」タイプの経営者は利益率が高いものの、成長率が低い傾向にあります。
一方、「両利き」タイプの経営者は、売上成長率と営業利益率の両方で高い水準を維持し、バランスの取れた業績を示しています。
このバランスを支えるのが「企業家志向性」です。これは、「革新性」（新しい製品・アイデアの探索）や「競争姿勢」（リスクを恐れず大胆に行動する）といったマインドセット（考え方）を指します。高い「企業家志向性」の特性を持つ経営者は、一時的に利益を圧迫する可能性のある「探索」を積極的に行いながらも、既存事業の「深化」によってそれを収益に結びつける好循環（サイクル）を生み出しています。
3. 「30億の壁」を破る経営者・幹部の「役割変革」
企業規模が拡大し、従業員数が100名を近くまで増えると、経営者がすべてを直接管理する「直接的管理」は限界を迎えます。船井総研ではこの状態を「30億の壁」と呼んでいます。「30億の壁」を破るには、経営管理の仕組み（予算、人事、戦略計画など）を通じた「間接的管理」への移行が不可欠です。
この仕組みの導入を早期に促す鍵は、経営者自身の「他社での管理職経験」です。この経験がない場合でも、自社にない管理能力を外部の知見や人材から学ぶ、あるいは「外部人材を登用」することで解決することができます。いずれにしても経営者と幹部の役割を組織の大きさと共に変えていくことの重要性を示唆しています。
経営者は、自身の特性（強みと弱み）を客観的に認識し、不足する「探索」や「深化」の特性を、外部の専門家や、多店舗展開や新規事業を任せるエース幹部に補完させる「チーム経営体制」を構築することが、100億円企業への成長を加速させる重要な分岐点となります。
両利きの経営を実現することは、
単なるテクニックではなく、経営者自身の成長とネットワークの構築、
そして組織全体の仕組みと役割の変革にかかっています。
当社では、100億を目指す・実現した企業様がどのようにして成長を加速させたのか、豊富な成功事例とノウハウを保有しております。業種ごとの事例もございますので、気になる方は、お気軽にお問い合わせください。
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