100億企業化

【100億企業達成・キャニコムに学ぶ】売上成長を牽引する新商品開発とは

2025.09.26

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いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
船井総合研究所 アカウントパートナー推進部の出口 清です。

「草刈機まさお」「ピンクレディ」「荒野の用心棒ジョージ」

一度聞いたら忘れられない、ユニークな名前の数々。
これらはすべて、福岡県うきは市に本社を構える農業・土木機械メーカー、キャニコムのヒット製品です。

同社はこれらのヒット製品を連続して開発し続け、農業・土木機械を国内・国外共に幅広く展開し、売上100億円を達成しました。
それだけでなく、同社の製品は国外でもニッチ分野で高いシェア率を誇り、その商品は顧客からも支持され続けています。

なぜ、同社はこれほどまでに個性的で、かつ顧客から熱烈に支持される製品を生み出し続けられるのでしょうか?
今回は、そのユニークさの裏に隠された顧客視点と、新商品開発のヒントを探ります。

開発の原点は、顧客の「まさか!」という”ボヤキ”

キャニコムの商品開発は、会議室ではなく「現場」から始まります。
具体的には、社員たちが現場で聞いてきた「こんなものがあればいいのに」というユーザーの〝ボヤキ〟(悩み・要望)をヒントに、新商品開発のタネが生まれています。

多くの商品開発部門では、これらと逆転した商品開発が行われていることも多く、
「これはきっと売れるはずだ」という仮説と推測の枠を出ない、商品開発は不発に終わってしまうケースも多くあります。

同社の商品開発に学ぶべきポイントは、「開発の原点は現場の顧客のボヤキ(悩み・要望)にある」という事です。

明日からできる!新商品開発における3つのポイント

ポイント①:お客様の”ボヤキ”を集める
普段、経営者が見逃している商品開発のヒント。それは顧客アンケートの「その他」欄や、営業日報の片隅に書かれた小さなつぶやきにあります。
そこそこ会社も大きくなってきたからこそ、「お客様の声」が遠くなってしまった・・・。そんな経営者様も多いのではないでしょうか?
「今後の売れ筋になる新商品を開発したい」そう思っている経営者様こそ、まずはお客様の声に近づける施策を始めることが重要です。

ポイント②:ペルソナではなく、”たった一人”(N1)から始める
商品開発やマーケティングで使用されるペルソナには落とし穴があります。
属性や仮説を基にターゲティングした先には、実は実際の顧客はいません。商品開発ではこういったターゲティングを使用するのはあまり適切ではなく、たった一人の顧客の「悩み・要望・ユースケース」を深堀りしていき、「どのような商品は求められているのか」を導き出す方が有効な手段です。

ポイント③:開発した「製品名」にこだわり抜く
商品開発において、「ネーミング」は非常に重要な要素です。言葉の意味やイメージはもちろんの事、韻の良さ、独自性など様々な観点から考え抜くことが大切です。
そんな中でも、「製品名」をいかに目立たせるか、独自性を持たせるか。これらの観点を取り入れることで「唯一無二の製品」を生み出すことができるでしょう。
実際に、キャニコムの製品名を見てみると、どれもインパクトが強く、それだけで顧客に深い認知を残すことに成功しています。今一度、「製品名」にこだわる。これを行うこともおすすめです。

ここまでで、新商品開発という非常に大事なテーマについてお話してきました。
今一度、その原点を見つめ直すことが、新たなヒット商品開発の第一歩になるかもしれません。
当社では、100億を目指す・実現した企業様が実際に取り組んだことを研究しています。
業種ごとの事例もございますので、気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

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出口 清

執筆者名:出口 清

法政大学経営学部経営戦略学科卒、2016年に船井総合研究所に入社。
住宅不動産・医療業界などのコンサルティングを経験し、現在は歯科医院に特化したコンサルティングを従事している。担当クライアントには県トップの規模のクライアントも複数担当、スタートアップ~大型化までのオールレンジのコンサルティングに対応している。得意としているテーマは“高利益化・生産性アップ・営業利益率アップ”であり、数々の医院のPLをV字回復させてきた。コンサルティングのモットーには“正しい利益の作り方&正しい利益の使い方”をおいている。

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