100億企業化

成長企業にこそ知ってほしい、過去最高売上に潜む資金繰りのジレンマ

2025.09.19

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いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
船井総合研究所 アカウントパートナー推進部の出口 清です。

売上は過去最高なのに、資金繰りは一向に楽にならない経営者様へ

「今期も売上は過去最高を更新した。受注も順調だ。しかし、なぜか資金繰りは一向に楽にならず、むしろ悪化している気さえする…」

順調に売上成長をされる中で、このような資金繰りに関するジレンマに陥っていませんか?
驚くことに売上を順調に伸ばしている成長企業こそ、この資金繰りのジレンマに陥るケースが多くあるのです。
特に、海外展開をされている企業では、長い入金サイクルと国内サプライヤーへの短い支払いサイクルのギャップが、静かに貴社の資本体力を蝕んでいることに、気づいていらっしゃらないかもしれません。

この「売上とキャッシュのねじれ」を放置することは、極めて危険です。
手元の資金が枯渇すれば、新たな成長投資のチャンスを逃すだけでなく、仕入れ先への支払いが滞り信用を失う、最悪の場合「黒字倒産」という悪夢のシナリオさえ現実味を帯びてきます。

今回は【売上100億円企業達成】株式会社キャニコム様の事例をもとに、資金繰りのジレンマを乗り越えたポイントについてお話させていただきます。

かつて株式会社キャニコム様も、海外売上比率が40%以上に達したことで、この「売上とキャッシュのねじれ」と言える、不均衡が深刻な経営課題となっていました。
売上が伸びれば伸びるほど、運転資金が圧迫されるという、まさに「成長企業特有の痛み」に直面していたのです。
このままでは、どんなに優れた製品や技術があっても、会社の成長はここで止まってしまう。
そんな強い危機感があったといいます。

では、株式会社キャニコム様はいかにしてこの危機的状況を乗り越え、キャッシュフローを劇的に健全化させたのでしょうか。
そのポイントを簡潔にまとめると3つです。

【ポイント1】
お客様からの入金サイクルを把握し、改善交渉を推進した

海外事業を展開していく中で、90日か180日にもわたる入金のタイムラグを抱えていた同社では、このタイムラグの改善に取り組んでいきました。

特に、海外の主要顧客に対して粘り強く交渉を行う事で、結果として支払い条件の短縮を実現しました。
交渉にあたっては為替状況がどの方向にあるのか?
これらも重要なファクターとして作用しました。

【ポイント2】
財務デューデリジェンスの実施し、客観的に財務状態を可視化した

大型投資計画を控える中で、実際に自社がどのような財務状況にあり、投資計画の実現に向けてはどの領域でどの程度の課題があるのか?
これらを知ることが重要です。

特に、大きな投資を行う前に、財務状態を正確に把握しておかないと、大幅に財務状態を悪化させてしまう事があります。

【ポイント3】
金融機関との関わりを重要視し、大型投資の際には度重なる金融機関との交渉を行った

大型投資計画を行う場合には、必ずと言っていいほど金融機関との関わり、資金調達の話が発生してきます。
特に、売上を順調に成長させている企業ほど、実は金融機関とのかかわりや財務戦略の重要性を高く位置付けているものです。

実際に、同社では度重なる金融機関との交渉を行い、戦略的投資として位置づけることでこの大型投資計画を実現させています。

多くの成長企業では、売上の成長とは裏腹に財務的な課題や不安を抱えている経営者様が多くいらっしゃいます。
当社では、100億を目指す・実現した企業様が実際に取り組んだ財務戦略の事例を研究しています。
気になる方は、お気軽にお問い合わせください。

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出口 清

執筆者名:出口 清

法政大学経営学部経営戦略学科卒、2016年に船井総合研究所に入社。
住宅不動産・医療業界などのコンサルティングを経験し、現在は歯科医院に特化したコンサルティングを従事している。担当クライアントには県トップの規模のクライアントも複数担当、スタートアップ~大型化までのオールレンジのコンサルティングに対応している。得意としているテーマは“高利益化・生産性アップ・営業利益率アップ”であり、数々の医院のPLをV字回復させてきた。コンサルティングのモットーには“正しい利益の作り方&正しい利益の使い方”をおいている。

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