100億企業化

自社の明るい10年後を実現!「地域密着×成熟業種」中小企業の成長戦略

2025.04.21

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自社が成長し続けるための事業ポートフォリオの組み立て方

いつもお読みいただき、誠にありがとうございます。
船井総合研究所 アカウントパートナー推進部の齊藤 浩太です。

今回は、“事業ポートフォリオ” についてのテーマでお伝えしていきます。

地域密着で事業展開する経営者の皆さまは、これからの事業戦略をどのように描かれておりますか。
日本における、ほとんどの地域・業種・業界は成熟状態となっており、その状況下で生き残る・もしくは成長するには、単一事業への依存はリスクです。
本日は、成長企業が実践するコングロマリット(シナジーを生む多角化)のパターンをご紹介し、新たな収益の柱を築くヒントを探ります。
変化の激しい時代を生き抜くため、事業の組み合わせを見直しましょう。

1. 事業ポートフォリオを組む上でのコングロマリット5パターン

1つ目:異業種混合型(10~30万人商圏で成立。小売・サービスでの他業種展開。不景気やウイルス、気候変動等の災害状況に合わせてピボットが可能)

2つ目:客層特化型(主たる商品・サービスに付随する商品・サービスを付加。既存顧客資産のLTV向上や英気ミックスを図りつつ、ワンストップサービス化)

3つ目:事業ドメイン特化型(マーケットサイズの付加+客層の付加。専門店化することで、業態を細分化しながら、シェアアップ。既存事業の延長線上で参入)

4つ目:サプライチェーン統合型(業界トップクラスの実績を元に内装化を推進。M&Aで周辺領域を強化しつつ、間の市場を発掘。デジタルプラットフォーム化→業界再編を主導(M&Aより難易度高))

5つ目:機能スピンアウト型(自社のコア機能を活用し、時流に合った事業を展開するパターン。自社DXのおすそ分け事業もこの一類型(プラットフォームを伴うことも))

これら5つのパターンを採用、組み合わせていくことで、自社の事業体にあったポートフォリオ・新規参入を検討することができます。

2. コングロマリットを外さないための3要素

1つ目:明確なPMVVとベンチマーク企業の設定
経営者と従業員が共に目指す、シンプルで魅力的なビジョン(PMVV)を設定しましょう。数値目標(売上・利益目標、投資額・回収期間)を定めることはほぼされていますが、そもそも未体験領域を攻略する際には数値目標はあくまで大枠で決めておき、ビジョンに向けて動けていけるかを追っていくことで推進力が上がります。

2つ目:経営者のリーダーシップ
新規事業を成功に導くためには、経営者自身の強いコミットメントとリーダーシップが不可欠です。また、ビジョンに共感する人材の確保が必要、育成することが重要なポイントです。新規事業の責任者には適切な権限と予算を与え、成功を責任者の成果・手柄とすることで、人材の成長を促し、事業の推進力が上がります。

3つ目:中長期計画の策定
新規事業を含む中長期計画(10年・100億円ロードマップ)が不可欠です。長期的な視点で目的・目標を設定し、段階的な事業展開(既存事業×新規事業×人材戦略×財務戦略×その他要素)で着実に成長を目指します。直近では補助金活用にも必須となっていますが、持続的な成長を実現するために、長期計画は重要な羅針盤となります。

以上です。
本コラムは、さまざまな業種・売上高・社員数の皆様方にお読みいただいていますが、今後の企業成長をより加速させるためには、どの企業様でも必要になるテーマが事業ポートフォリオの設定。

是非とも、この機会に改めて一緒に進め方を見つめなおしできればと思います。
お気軽に当社までご連絡くださいませ。

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齊藤 浩太

執筆者名:齊藤 浩太

新卒で入社後、年商10~90億円の自動車販売店へマーケティング・マネジメント・組織活性化を組み合わせた提案を実施。

毎年二桁成長を達成する企業を多く輩出し、”街の車屋”から”地域を代表するディーラー”に成長させている。現

在ではアカウントパートナーとして、業種問わず中堅企業の年商100億円化に向けたコンサルティングに従事。地元福井県の会社を1社でも中堅企業化することを目指し活動している。

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