パーパス経営

変革(イノベーション)が起こる組織と起こらない組織~100億企業への道vol.10~

2022.11.02

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パーパス(≒PMVV)が浸透しない組織には変革(イノベーション)は起こらない

日本経済はここ30年間、GDPも、平均所得もほぼ伸びない、低成長時代が続いています。

 

私たちは、低成長時代(とくに西暦2000年以降)に、その当時はまだ小さい組織(例:年商10数億、社員30〜50名)

だったところが100億、300億円(社員数300名、500名)と持続的成長を遂げている企業を日々、調査、研究をしています。

 

数多くの企業の調査、研究の中からひとつ整理できることは、

 

パーパス(≒PMVV)が浸透してない組織、企業には変革(イノベーション)は起こりにくい、ということです。

変革(イノベーション)が起こる組織、企業についてのポイントをお伝えさせていただきます。

 

まずは、「改善(インプロブメント)」と「変革(イノベーション)」を区別することが必要

「改善」と「変革」の区別

改善(インプロブメント)」と「変革(イノベーション)」は全く違います。

 

「改善(インプロブメント)」事項は「緊急かつ重要な事柄」です。1~2年先の成果を出すための取り組みです。

例えば、既存事業の新規出店、組織変更、評価制度導入、昇進・昇格、

キャリア採用、借入(条件交渉含む)、IT化(ソフトウェア導入)・・・etcが挙げられます。

 

一方、「変革(イノベーション)」事項は、緊急ではないが重要な事項です。

当面2~3年は手を付けなくても大勢に影響はありませんが、3~5年、10年先を考えるとやっておかなくてはいけないことです。

 

そして、「変革(イノベーション)」事項は取り組み始めたとしても、成果が定まるのに最低3~5年ぐらいは普通にかかるものです。

 

昨今では、DX化はまさにそれにあたります。

単なるソフトフェア導入、ペーパレス化はなく、業務オペレーション自体を変革することがDX化の本質だと言われます。

ですから、いったん始めれば面倒臭く、それなりの投資がかかります。

成果が定まるのに3~5年は掛かる、という覚悟で2~3年前から取り組んできた企業が、

最近になってDXの果実を得るようになってきた状況ではないでしょうか。

 

その他の「変革(イノベーション)」事項には、新規事業開発、次世代経営者や幹部育成、

理念・ミッションの浸透、最適なバンクフォーメーション構築、事業ポートフォリオ最適化・・・etcが挙げられます。

 

「改善」と「変革」を明確に区別しないと、経営リソース(時間、人、投資)が

すべて短期的な成果のための「改善」に持っていかれてしまい、「変革」が全く手つかず、後回しになってしまいます。

 

持続的成長を遂げている中堅企業は、目先の「改善(インプロブメント)」だけではく、

3~5年、10年先の「変革(イノベーション)」事項へある一定程度の経営リソースを割いていらっしゃいます。

 

「変革(イノベーション)」が起こりやすい組織の思考、行動バランス

「変革(イノベーション)」が起こりやすい組織の思考、行動バランス

上図は、企業の思考・行動体系を整理したものです。

 

上位概念として、パーパス、PMVV(理念、ミッション、ビジョン、バリュー)は、

だれもが持つ内発的動機からくるもので、打算なく心からやりたいこと、純粋にそれを目指し、

やること自体が”やりがい”になること、「他はどうあっても、自分たちはこうだ」という思考、

行動で絶対的なものです。

 

内発的動機からは”ビジョナリーテンション”が湧いてきます。

そして、下位概念として、戦略、仕組み、戦術、戦闘があり、競争、差別化、それに連動した 仕組み、

システム、制度などのものがきます。相対的な思考、行動で、外発的動機からくるものです。

 

外発的動機からは”サバイバルテンション”が湧いてきます。

過去のコラムにて、低成長時代に持続的成長を続ける中堅企業は、

この上位概念と下位概念のバランスがいい、ということをお伝えいたしました。

 

当然のことながら、業績という結果を残すことが必須である企業は、

市場の中での競争、時流変化への対応をしなければならず、

前述の下位概念である戦略、仕組みが適切に選択、展開されていなければなりません。

 

その一方で、選択、展開しようとする戦略、仕組みがどんなに適切でも、

それを実践、徹底する社員、メンバーのモチベーション、テンションが適切か、

それ相応のものでなければ、その戦略、仕組み、「変革(イノベーション)」事項は絵に書いた餅になってしまいます。

 

「変革(イノベーション)」に必要な「ビジョナリーテンション」

「変革(イノベーション)」に必要な「ビジョナリーテンション」

前述させていただいた通り、

人、チーム、そして組織には、2つの動機(内発的動機と外発的動機)と

2つのテンション(ビジョナリーテンションとサバイバルテンション)があります。

 

上位概念の「パーパス(PMVV)」と下位概念の「戦略・仕組み」の

思考・行動のバランスがよい中堅企業が持続的成長を遂げる、と申し上げましたが、

 

見方を変えますと、持続的成長を遂げる中堅企業は、「内発的動機、ビジョナリーテンション」と

「外発的動機、サバイバルテンション」のバランスがいい、ということになります。

 

外発的動機から発露するサバイバルテンションは、決まった事柄、

目の前のタスクをやり切る時などには、威力発揮しますが、

長期的、持続的に保ち続けにくく、創意工夫、試行錯誤が必要な事柄には効きにくい、と言われています。

 

一方、内発的動機から発露するビジョナリーテンションは、自らの自律的な「意思決定」から生まれるもので、

困難、失敗が起こった時にも、それを前向きな気持ちで進める、

長期的に持続しやすいメンタルができるものと言われています。

 

繰り返しになりますが、「変革(イノベーション)」は答えが完全にきれいに見えない、

試行錯誤が起こって当たり前の取り組み事項です。

それらをやり切る人、チーム、組織であるためには、このビジョナリーテンションが発揮されることが必要です。

 

そう考えていきますと、詰まるところ、「変革(イノベーション)」をやり切るチーム、組織のためには

パーバス(PMVV)が必要で、それがチーム、組織に浸透していることが重要になってきます。

 

ぜひ、持続的成長を遂げる中堅企業になるために、

 

「変革(イノベーション)」を常態的に起こす組織になるために、

 

分かりやすいパーパス(PMVV)づくり、そして、その組織の浸透の徹底を、 今一度ご検討いただければ、と思います。

最後までお読みいただきまして、誠にありがとうございます。

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南原 繁

執筆者名:南原 繁

新卒で入社以来、流通小売業、飲食サービス業、製菓製パン業、地域遊休地開発、観光事業、企業CRE戦略、自動車販売業の幅広いフィールドを通じて、船井流マーケティングの基本ベースを習得する。

30年来低成長が続く国内経済で、持続的成長を続ける中堅企業化の共通要因として、戦略・仕組みの上位概念としてのパーパス(PMVV)が必要不可欠であるという視点で、中堅・大手企業に特化した総合コンサルティングサービス構築を進めている。

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