新規事業策定
100億企業への道vol.132_世界160か国で愛される150億ポンプメーカーの”競争力の源泉”とは
2024.05.29
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平素より本メールマガジンをご愛読いただきありがとうございます。
今回は、4月に当社の会員制勉強会にてご講演頂く「株式会社 工進様」の取り組みをご紹介させていただきます。
同社はグローバル展開を進めるポンプ・園芸機器・発電機・噴射器の製造・販売を手掛けている企業様でございます。京都に本社を置きながら、アジア各国に拠点・工場を構え、2代目として小原進様が取締役会長に就任されております。
1948年に創業後は順調に業績拡大を重ね、現在では年商150億前後まで成長を実現されているのです。並みいる競合に打ち勝ち、なぜ同社はこれまで圧倒的な規模に成長することができたのか?
その競争力の源泉を、2つの観点で紐解いていきたいと思います。
競争力の源泉①「商品開発」を中心に考える
様々な商品がコモディティ(汎用化)する昨今、各メーカは「品揃え」「納期」等、様々な手法でもって他社との差別化を狙うケースが多いように思います。
しかし同社では、一貫して「商品力」=同社が手掛ける製品のクオリティを上げ、それを通じて顧客に喜ばれることに注力していらっしゃいます。
その証左として、1メーカーでは珍しい「研究所」の創設をはじめ、投資回収には長期間を要するような設備・機械への投資を積極的に行っています。
また会社直通のフリーダイヤルについても、通常であれば「窓口のスタッフ」や「営業担当」が対応するケースが一般的な中で、同社では「顧客の声を直接聴く」立ち位置として「技術者」自ら受け付けるような体制となっているのです。
その結果、商品点数は従前より絞り込んでいるにもかかわらず、より「付加価値」に重きを置くことで、価格決定権を持ちながら業績拡大を実現することができています。
インフレ基調にある昨今、いわゆる”QPS”のうち「価格」「納期」についての創意工夫も重要であることは間違いありませんが、競争激化における市場環境だからこそ、今一度「商品開発」に立ち返る同社の施策の数々は、大変学びのある側面の一つかと思われます。
競争力の源泉②「社員の活躍」を中心に考える
元来、当社でも中堅・中小企業様の人材獲得における大前提としては「給与」におけるビハインドをどう埋めるか?(金銭的報酬以外をどう充実させるか?)といったご相談を頂くケースが多くあります。しかし同社では平均給与が600万円を超えており、これは上場企業に匹敵する水準にまで到達しているのです。
その背景として、同社の特徴的な思想のひとつにあるのが「意欲>経験」です。
一定程度の「経験」がないと仕事は任せられない、と考えてしまいがちではありますが、それらは意外と「固定観念ではないか?」ということで工進様では「意欲」がある方に仕事をドンドン任せていける風土が根付いています。
“本人が希望する仕事に取り組むことが、最も本人の能力を引き出す”、という発想があるからこそ、ダイナミックな給与設定が実現できているともいえるでしょう。
言語や人種、文化的バックグラウンドも異なる約300名の組織をまとめられている秘訣はここにあるのです。
同社の詳しく知りたい方向け:
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「企業価値を向上し、TOP1%の企業を目指す」ことをミッションに発足した企業価値向上につながる5テーマを取り扱う経営者様向け勉強会です。当日は全体講座と、各テーマに分けた分科会の2軸のプログラムがあり、本メルマガをご愛読いただいている皆様には、第二本業分科会もしくは、100億企業化分科会がおすすめです。 企業価値向上への一歩を踏み出していただくために重要・有益な情報を本会と分科会を通じて2カ月に1度の頻度で発信しております。
日程:4月24日(水)10:00~16:30
場所:船井総合研究所 東京本社(※八重洲に移転いたしました)
費用:初回無料
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