新規事業策定

100億を目指す企業が、新規事業立ち上げでこっそり得ている”3つの副産物”

2022.11.02

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数年前より様々なニュースや記事で「人口減で国内市場は厳しくなる」、

「労働力減により人件費が上がる」、「原材料も上がる」など、

国内市場の厳しい見通しに関する記事を目にすることが多くなりました。

 

しかしながら、コンサルタントとして経営現場に向かうと、市場環境が厳しくなっていくのは頭では理解できてはいるものの、

「まだまだ今のやり方でも大丈夫だろう・・・」と、動きは止まってしまう経営者様は多く見られます。

そうした中でさらに成長を目指している企業は、1つの戦略の柱として「新規事業の立ち上げ」を進めております。

 

実は、この「新規事業立ち上げ」は新たな収益の柱を得られるだけでなく、様々な副産物が得られるようです。

今回は副産物として代表的なものを3つお伝えしたいと思います。

 

副産物①:新規事業は既存事業の“シェア奪取”に貢献

 

成熟市場においてコモディティ化が進むと、競合とのシェアの食い合いが生じ、体力勝負を余儀なくされます。

体力勝負となると、より資源を潤沢または、安定的に持つ企業の方が強くなるため、

事業規模が大きいまたは、複数の事業の柱を持っている企業が勝ち残り易くなります。

 

そして、勝負に勝ち残ることができれば、撤退した企業が残していったシェアを奪取できますし、

M&Aによって競合企業自体を引き受けられれば、シェアを一気に伸ばすことができるかもしれません。

 

「既存事業にリスクを抱えてまで、新規事業には投資したくない!」と嫌がる経営者様もいらっしゃいますが、

成長企業ほど「新規事業を投資対象としないこと自体がリスク」と真剣に考えていらっしゃるようです。

 

副産物②:新規事業は“優秀人材の採用・流出防止” に貢献

 

将来的に人材獲得競争の激化が予測される中、優秀な人材確保をしっかり行っていくことは、どの企業にとっても最重要課題となります。

優秀人材を確保していくためには、企業側に相応の受け入れレベルが求められることになりますが、

 

その一つが「役職や新たなチャレンジの場などのポスト」です。

この「ポスト」は事業が順調に成長し続けられているのであれば問題なく作ることできると思うのですが、

反対に事業の成長が伸び悩めば、ポストは作りづらくなります。

これでは上昇志向の高い優秀人材を確保することは困難です。

 

しかし、仮に既存事業が縮小していても、新規事業を立ち上げることはそれ自体が新たなチャレンジでもあり、

立ち上げ後は新規事業の中でも「新たなポスト作り」もできます。

 

副産物③:新規事業は“経営陣候補の教育”に貢献

 

新規事業相談の中には、次の社長候補(ご子息を含む)に事業承継を進めていくにあたり、

登竜門として新規事業の立ち上げ・推進を経験させたいという相談が実は、よくあります。

 

これは新規事業には経営者として必要となる様々な経験や経営判断が凝縮されているからのようです。

もちろん失敗は許されるものではないですが、創業経営者としての感覚をリアル体験できる貴重な場となり、

将来の経営の舵取りを行う候補者達の教育には適しているようです。

 

以上、今回は「100億目指す企業が新規事業立ち上げでこっそり得ている”3つの副産物”」を紹介させていただきました。

皆様もぜひ、成長ビジョンの中で新規事業の可能性はないかを一度検討してみてください。

 

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下田 寛之

執筆者名:下田 寛之

青山学院大学卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。
製造業・エネルギー・小売・外食・サービス等、幅広い業種で中期事業計画策定、新規事業開発、BPRなどのテーマに従事。
現在は価値向上支援本部の副本部長としてテーマ領域を統括、全社戦略である「中堅企業向け総合コンサルティング」を推進。

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