新規事業策定
100億突破企業は「カニバリ」度外視?!
2023.01.04
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平素より本コラムをお読みいただき誠にありがとうございます。
先日、エネルギー関連事業に加え、
不動産事業・人材事業を展開している都内の会社様にお伺いする機会がありました。
複数の事業会社からなるHD体制を敷いている同社は、
創業15年程ながら既に年商規模100億円を超え、
次なる目標として「300億」を掲げており、
今回はその骨格となる事業全体の計画策定のご支援をさせていただいています。
エネルギーの価格高騰や空き家問題等、
話題に事欠かない既存事業へのテコ入れもさることながら、
新たな収益の柱として新規事業の計画についても進めている中で、
社長から少し驚きの一言がありました。
「既に取り組んでいるような事業案でも、別の会社の方で新たにやれると思います」
単一の事業領域はひとつの会社、
もしくは組織で取り組むのが一般的であり
「カニバリゼーション」とも言われるように、
同じ市場を食い合うような形態は避けられることが多いかと思います。
しかし同社では全くの「同一事業・同一セグメント業態」でない限り、
会社を跨いで展開する(A事業を分野別に切り取り、a会社でもb会社でも展開する)
のも面白いのでは?といったご発言でした。
確かに該当する事業は既存の顧客や資源を共有することによるシナジー等は
そこまで大きくありませんでした。
むしろ別々の組織で似たような事業を展開することによって、
人材流動化・組織活性化を促すばかりか、
異能を持った社員が事業に参画することで、
別の視点からの価値提供も可能となり、
結果的に本業自体をブラッシュアップすることも期待できると言えるでしょう。
実際、
今回の事例ではエネルギー事業を手掛ける会社から
不動産事業を展開するにあたり、
元は個人宅への営業ばかり行っていた社員様が、
不動産業者に営業をかけるような計画が進んでいますが、
早くもターゲットの違いから従来の営業プロセスを見直すようなキッカケも生まれそうです。
私のお付き合い先では新規事業展開を積極的にとられている会社様が多く、
そこには様々なバックグラウンドから事業を構想していく場面に直面させていただきますが、
中でも印象的な多角化の展開事例でした。
これだけ急成長を遂げられてきた会社だからこその、
大局観に立った意思決定であったように思います。
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貴社の本業と関連するテーマももしかすると出てくるかと思いますが、
大局観に立てば「カニバリゼーション」も厭わず同分野を突き詰めていくことが、
さらに上のステージに進むきっかけになるかもしれません。
一度、ご参加を検討してみてはいかがでしょうか。
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