新規事業策定

既存事業を超えるための、5つの新規事業の作り方

2022.11.22

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20億円の会社が100億円になるためには、

20億円の創業事業をどこまで伸ばせるかと同じくらい、

第二、第三の事業をどこまで大きくできるかがポイントになります。

 

よく三本柱とか三本の矢と言いますが、

やはり柱が3つあると、

安定性やリスク面からみてもとても強い100億円企業を作ることができます。

 

そのためには、やはり既存事業を超えるような事業にすることが重要です。

そこで次の5つのポイントを抑えて頂くことをおすすめしています。

 

1)そもそもの計画を大きく描く
2)立上げ期間に方向転換しない
3)責任者をすぐに変更しない
4)責任者に予算を預ける
5)必ず軌道に乗せて、責任者の功績にする

 

1)そもそもの計画を大きく描く

 

そもそもですが、

第二本業立上げの計画自体が既存事業(創業事業)を

超えるものになっていないケースが圧倒的に多いのです。

 

もちろん、

創業事業を超える事業にするには並大抵のことではないですし、

計画段階で取らぬ狸の皮算用ではいけませんが、

計画自体が小さなものであっては、伸びるものも伸びません。

 

多少無理をしてでも計画自体を大きく描き、

その8割くらいの達成で、

既存事業を超える計画にすべきです。

 

2)立上げ期間に方向転換しない

 

立上げ期間を1、2年で考えている経営者の方には、

まず3年は我慢ですとお伝えしています。

 

冷静に考えればわかることですが、

立上げ期はそんなに簡単に軌道に乗りません。

 

しかし、社運をかけた投資をしている事業でなかなか成果が出ないと、

横からアドバイスという名の方向転換を行い、

さらにうまくいかない形になってしまいます。

 

まず3年間は基本的な方針を転換せず、

当初の計画をやり切ることに注力することが重要です。

 

3)責任者をすぐに変更しない

 

なかなかうまくいかない時に、

責任者と意見が合わないケースがあります。

 

その際に素直ではないということで、

責任者を交代してしまうケースがあります。

実はこれはその会社にとって最大の失敗や損失になることがあります。

なぜなら交代させられた責任者は退職するケースが圧倒的に多いからです。

 

責任者に抜擢した時点で、

その会社の中でもかなり優秀な人材であったはずです。

その人材が退職するのはかなりの損失です。

しかも後任の責任者が事業を軌道に乗せるまでにはやはり一定の時間がかかります。
重要業務を任せられる責任者を任命し、

任命したら成功まで一緒に伴走することが必要です。

 

4)責任者に予算を預ける

 

一定の予算を責任者が決済できる形が理想です。

 

もちろん、

出店などの高額な投資は経営者判断となりますが、

一方で月次でかかる運転予算に関しては、

責任者へ預けて運営管理していかないと事業スピードが落ちてしまいます。

 

5)必ず軌道に乗せて、責任者の功績にする

 

最後に第二本業の功績は、

統括を任せた責任者のものにすること。

これは本当に重要です。

 

やはり社内で最も事業力、経営力があるのは経営者ですので、

第二本業も経営者自らが取り組めば、

もっと早く、もっと大きな成果につながると思います。

そのようにできる体制があれば、それで良いと思います。

 

それとは異なり、

社員を責任者として抜擢した場合には、

必ずその責任者を立てて、

経営者自身はあくまで伴走者として事業を成功に導きます。

 

そして、成功したときにはしっかりと称えることで、

責任者自身も大きく成長します。

だから、もどかしい部分があっても必ず責任者の功績としましょう。

 

以上5つのポイントを考慮しながら、

100億円の計画作成に取り組んで頂ければと思います。

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松井 桂

執筆者名:松井 桂

法政大学卒業後、外資系医療機器メーカーへ勤務。

2011年に株式会社船井総合研究所に入社。

入社後は、住宅不動産業界でマーケティングによる業績アップコンサルティングを展開。

新ブランド開発、新規出店、多店舗展開、既存ブランドの活性化により、最低でも『3年で2倍の事業計画』を描くスタイルで提案。

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