新規事業策定

成熟・衰退産業の企業は何に悩んでいる?よく聞く悩みと、10年後の2030年に向けた対策

2020.03.12

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最近、成熟・衰退産業の経営者様から「今後10年に渡って “勝ち残る方法”」についてご相談を頂く機会が増えている印象があります。特に創業50年を超えるような老舗企業様から、お話を頂くことが多い傾向にあると感じております。

そういった背景を踏まえて、本コラムでは全3回に渡り、「どのように2030年を迎えるべきか」について、お伝えしていきます。

題材として、「ぱちんこ業界」を取り上げます。

読者の皆様の中には、ぱちんことは異なる事業を営んでいる方がいらっしゃると思います。
「自分の業界とは違うから、関係ないか」と思われるかもしれませんが、視点を変えて読んでみてください。このコラムでお伝えしていくことは、いずれ皆さんも悩まれることであったり、それを解決する糸口だったりするためです。

「ぱちんこ業界」は様々な国内の業界・業種の中でも「特に成熟化・衰退化が進んでいる業界」になります。日本国内どこでも、人口減少・高齢化等の課題が共通して存在します。
そしてどんな業界であっても、ライフサイクル存在します。つまり、今後どの業界・業種であっても、いずれ成熟していくことには変わりがないのです。

このコラムは自社の未来を先読みできる材料なんだ、という考え方でお読み頂ければ幸いです。

さて、第一回目の今回では、「経営者からよく聞く悩み」と「その対策」についてお送りいたします。

まず「経営者からよく聞く悩み」ですが、大きく「①事業承継」「②新規事業・ホールディングス化」「③中堅層のキャリア」に分けることができます。

その①:【事業承継】自社をこのままの状態で息子に継がせることは心配・不安だ

・「ウチの会社、できれば息子に継がせたいと考えている。でも、このままの状態で引き継いで大丈夫かな、と不安も感じる。」
・これまでしっかり業績はソコソコなのだけれども、将来に渡ってきちんと伸びるのか不安だ。伸びなくてもいいのだけれども、最低でも維持はさせたいんだ。」
・しかし、どんどん市場は縮小するから頑張って営業強化していかなければならないのだけど、あまり取れる打ち手が無い。打ち手があったとしても、それを任せられる人が取れない。だから右肩下がりに縮小していく気がしている。」

その②:【新規事業・ホールディングス化】新規事業、始めたほうがいいかな、と思うが、何をいつすべきか悩む

・「今やっている事業の先行きは見えないし不安定。」
・「まわりの経営者仲間に話を聞いたり、業界の有名企業さんの動向をみたりしていると、『事業の多角化のために“飲食事業”をスタート!“、『新規事業として“ホテル開発”!』という話を聞いたりもする。」
・「ウチの会社も過去、新規事業にチャレンジしてみたことはあるが、なかなかうまく行かずに撤退した過去がある。」

その③:【中堅層のキャリア】40代従業員の次のキャリアをどう設計したらよいのか分からない

・「新卒で入ってきてくれて、ずっと支えてきてくれている従業員がいる。一つの店舗・部門を任せられるように育ってくれているが、次どんなポジションを与えてあげればいいのか分からない。」
・「次の経営メンバーとして活躍してもらいたいとは思っているが、いまの企業体制だと、育成するための機会を提供してあげることができない。」
・「何人か次の経営者候補としてイメージしている中堅層がいるが、何かチャレンジングな課題を与えて競争してもらいたいが、何を与えればよいか分からない。」
 
 
これら3つの悩みをお伺いした際、ご提案している対策があります。
それは、「10年ビジョン作り」を基点として、会社改革です。

この「10年」という数字にはポイントがあります、それは「物事を既存の延長線で考える思考の枠を外す」ことができるという点です。

あなたの会社でも単年の事業計画(営業計画・予算計画)や、3年先くらいまでの中期経営計画を立てられているかもしれません。
どうしても、「前年比」や「過去の売上成長率」などの観点から数字を組まれているのではないでしょうか。
1~3年のスパンでとらえると、既存の延長線で考える思考の枠に収まってしまいがちです。
高度成長期の時代においては、頑張ればそういった計画を達成してこれたかもしれませんが、どうも限界を感じているのではないでしょうか。

これからの時代に大切なことは、既存の枠組みを外し、これから先、「自社はどういう状態になっていたいのか」を考え、そこから逆算して計画を立てることです。

次のコラムでは、ある「ぱちんこ企業」様が「10年ビジョン作り」に取り組み、いまも改革をどんどん進めている事例をご紹介いたします。

以上

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このような方におすすめ
・今後ぱちんこ業界が厳しいことは分かっている。でも、どうしたら良いのか分からない
・ホールディングス化や新規事業など成長するために何をいつすべきか悩む経営者様
・将来に向けた成長計画は立てたけど、それをどう達成すればいいのか分からない。従業員は納得していないと感じる
・そもそも、将来が不透明な業界で成長計画を立ててしまって大丈夫なのか不安だ
・このままでは、息子に継がせることも、生き残ることも難しいと考える2代目経営者様
・キャッシュは余裕があるが、今後40代店長のキャリアプランを描けていない経営者様
 
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最終更新日:2025.11.11

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鈴木 温大

執筆者名:鈴木 温大

埼玉県出身、新卒で船井総研に入社。
コロナ禍において、多くの中堅中小企業が赤字経営や倒産に追い込まれる状況を目の当たりにし、この国を支える企業のために尽くそうと決意する。
売上高10~50億規模の100億企業化に向けて、OA機器・運送・自動車・小売りなど幅広い分野に関わり、売上拡大に向けたロードマップ策定・組織変革・新規事業立ち上げを中心に従事。
「ジャパンアズナンバーワンをもう一度。」をモットーに、日本経済を底上げしたいという思いのもと、売上100億を実現することで日本企業のトップ1%化を目指す支援を日々行っている。

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