新規事業策定

中小企業こそ、戦略的に“ハイイメージな新規事業”への参入が必要である

2023.01.04

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「新規事業参入を通じて、経営基盤をより強固にしていきたい」。

 

そうお考えの経営者様に意識しただきたいのが

「既存で手掛けている事業よりも“ハイイメージ”な事業付加を狙う」

という視点です。

 

現在、あらゆるコストは上昇傾向であり、

「商品・サービス価格の値上げ」に迫られている企業様は多いことかと思います。

 

そうした環境下においても「ハイイメージな事業」は、

価格以外の付加価値が高いケースが多いため、

値上げを行ったとしての顧客の離反リスクが低いという特徴があります。

 

また、中小企業様が生き残るための戦略として、

圧倒的なスケールメリットを有している大手企業が採ってくるであろう

「価格メリット訴求」に、正面からぶつかることなく対抗する上でも、

価格以外の付加価値で勝負しやすい「ハイイメージ事業」は有効です。

 

本日は、

そんなハイイメージ事業を新規事業として手掛ける際のポイントを解説させていただきます

 

そもそも、ハイイメージな事業とは、何か?

 

「ハイイメージな事業」を簡単に定義すると、以下のような条件に当てはまる事業と言えまるでしょう。

 

▶ハレの日需要・非日常需要にこたえる事業
▶デザイン性の高い事業
▶利用単価が高い事業

 

例えば飲食事業であれば、「低単価路線の事業」ではなく、

「内装・外観、食材、世界観にこだわりぬいた飲食事業」でしょうし、

宿泊事業であれば「ラグジュアリーさを感じるような宿泊事業」でしょうし、

食品事業であれば「量販店で販売する食品を提供する事業」ではなく

「ギフトとして選ばれえるような食品を扱うような事業」というようなイメージです。

 

このようなハイイメージ事業は「従業員にとっても憧れのビジネス」である点や、

「利用顧客層もゆとりのある客層が多く、

スタッフが受ける精神ストレスが比較的低くなる」点もあり、

 

事業に従事する人材の採用難易度が低い、という利点もあります。

 

ハイイメージな事業を立ち上げる際の鉄則

 

新規事業を考えている経営者様であれば

「どうせ新規事業を手掛けるなら、ハイイメージな事業を手掛けたい」

と考えている企業様は多いと思います。

 

一方で、事業参入の「鉄則」を外してしまうと、

多大な投資をかけたにもかかわらず、事業が「大ゴケ」してしまう場合もあります。

そうならないためにも、絶対に意識してほしい4箇条を、以下に整理します。

 

① ハイイメージな事業は、創造してはいけない。“選択”すべし

既存事業よりもハイイメージな事業を新規事業として手掛ける場合、

「自前で創造する」手段を選択することは、極めて危険です。

 

理想は

「すでに成功事例・成功実績のあるハイイメージな事業案を選択して、始めること」

です。

間違っても、経営者の頭の中にあるハイイメージ業態をデザイナーに起こさせて、

ゼロイチで事業を創造していく、といったプロセスはとらないようにしましょう。

 

② プロ人材の力を存分に活用しよう

① に連動する内容になりますが、

事業立ち上げの際には必ずプロ人材の力を頼りましょう。

 

理想的には経験と実績のある人材を中途採用すること。

それが難しければ外部専門家を期間限定でもよいのでアサインして、

事業を立ち上げましょう。

 

③ 投資回収はもちろん意識しつつ、ギリギリまで投資金額は引き上げる

ハイイメージな事業を始めるにあたって、

一定の投資をかけることは、避けてとおれません。

 

業態によって前後しますが「投資回収6~8年」くらいまでは許容して、

初期投資計画を組む覚悟を持ちましょう。

 

④ 経営者自身が、深く事業開発にかかわる

ハイイメージな事業を新規事業で始める際には、想定以上に工数がかかります。

船井総研も数多くの「ハイイメージ型新規事業立ち上げ」に携わってきましたが、

自社が既存事業で培ってきた領域とは全くことなる領域へ進出するケースが多いため、

経営者自身が強い覚悟をもって参入に携わらなければ、

ほぼ間違いなく失敗する、と断言できるでしょう。

 

ハイイメージ事業立ち上げ・成功企業が得られる絶大なリターンとは?

 

以上、ハイイメージな新規事業を立ち上げる際のポイントを整理させていただきましたが、

この事業参入が無事に成功したとき、企業として得られるリターンは絶大です。

 

例えば「量販店を中心に食品を卸していた食品メーカー企業様」が、

新規事業としてハイイメージな食品の直販事業(単品スイーツ事業)

に参入して成功した事例として、

 

新たに開発した直販店で

年商1億円以上の売上を上げることができたことを皮切りに、

近隣の商業施設や飲食店、土産物物販店といった

「高単価チャネル」に商品を卸すことができるようになった事例があります。

 

その他、軽自動車販売を軸として自動車販売店様が、

新規事業としてハイイメージ型の宿泊事業に取り組んだ結果、

既存事業では得られなかった「サービス提供レベル」を獲得することができ、

既存事業の接客レベル向上や、

さらなるハイイメージ業態展開の糸口が見えた(輸入車販売へのチャレンジ)

という事例もあります。

 

商売の原則として、既存事業のテイストよりも、

「ハイイメージ・高単価事業」に参入することの難易度は、

比較的高いとされています。

 

付き合う顧客層や顧客への提案の流れ、意識すべきポイント等、

全てが変わるため、ある意味当然と言えるでしょう。

 

一方で、そのハードルを越えることができれば、

今までの事業とは異なる領域にリーチすることができ、

それを糸口に、大きく企業成長を遂げることも可能です。

 

ここ数年間、二桁事業成長が実現できていない…

既存業界は価格競争が激しく、利益も取りづらくなってきた…

経営者自身も、従業員にとっても、わくわくするようなイメージの事業を手掛けたい…

閉塞感を打ち破るような、起爆剤となるような事業を始めていきたい…

 

こうしたイメージをお持ちの企業様は、是非これを機に、

「ハイイメージな新規事業への参入」を、検討してみてはいかがでしょうか。

 

※ご案内※
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https://lpsec.funaisoken.co.jp/study/bsearch/016224-vi-newbusiness-2ndmain/

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吉田 創

執筆者名:吉田 創

船井総合研究所に入社以来、様々な業種・規模のクライアントに対し、経営戦略/中経営計画の策定、ビジネスモデルの再構築、新規事業開発をサポートし、これまでの累計担当社数は300を超える。

その経験を活かし、持続的成長に向けた課題を見える化する「ビジネスモデル診断」の開発、高収益なビジネスモデル作りを目的とした経営者研究会「企業価値向上益経営フォーラム」を主宰している。

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