新規事業策定

中堅企業化に向けた多角化×高生産性両立のポイント

2025.02.03

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いつもご愛読いただきありがとうございます。
船井総合研究所のアカウントパートナー推進部 マネージングディレクターの鈴木圭介です。

企業が成長を遂げるには、既存事業を成長させることは重要ですが、既存事業だけでは限界が訪れるタイミングがやってきます。
そのような状況においては、多角化が一つの選択肢となります。企業の生産性を高めるためには多角化が必須であり、企業が持続可能な成長を目指す上で重要な戦略となります。

本コラムでは、持続的成長を実現し、高い生産性を誇る企業の共通点を深掘りしていきます。

高生産性を実現している企業の共通点

生産性が高い企業とはどのような企業でしょうか?

以下の2つの観点から、プライム上場中堅企業の生産性ランキング企業を分析した結果、このような形になりました。

1.「従業員数あたり売上」が高い企業の共通点

これらの企業では、不動産業界を筆頭に、業界構造による明確な差が見られました。さらに、社員数500名を超え、一定の生産性を持ちながら、持続的成長を実現している企業は、ほとんど存在しないことが分かります。

2.「事業あたり売上」が高い企業の共通点

事業数と収益性・成長性の関係を見ると、事業の数が6の場合と7の場合で違いが生じるとわかりました。下記の表より、事業数6以下であれば、1事業あたり売上は中央値で44億前後、事業数7以上の中央値は17であるため、事業数が6以下のほうが収益性は高いとわかります。
一方で「年平均成長率」に目をやると、事業数6以下のほうがマイナス成長の企業が多くなっています。

つまり、事業数が6以下の企業は既存事業に集中的に成長させ、安定基盤を構築する必要があり、事業数が7以上の企業は成長加速のために、新規事業として高収益事業を増やす必要があります。

ただし事業が増えれば、企業としての伸びしろは増えますが、利益は減少しているという傾向も見られます。売上を高められるかどうかは、この点をてこ入れできる会社か、そうでない会社かで分別されると考えられます。

サステナグロース×高生産性企業の共通点

これらの分析から、サステナグロース×高生産性企業の共通点として明らかなのは、事業参入の「ベストタイミング」を逃さないことが重要であるという点です。新規事業を始める際には、「何をやるか」だけを考えてしまいがちですが、「いつやるか」というタイミングも大きな要素となるということです。

新規事業の開始タイミングを見極めるためには、
「WILL(意思)」「CAN(スキル)」「MUST(情勢)」の3要素が揃っているかどうかを判断基準とすることが効果的です。

このうち、2つ以上が揃ったタイミングが、新規事業参入のベストなタイミングと考えられます。

成功事例 I社の取り組み

ベストタイミングで新規事業を開始されて成功した事例として、結婚相談所事業を展開するI社の取り組みをご紹介します。

I社は、結婚相談所の運営を基盤に婚活ラウンジ事業や飲食店への送客事業を展開し、2016年時点で売上は増加傾向にあり、成長を続けていました。しかし、国内の婚姻組数や出生数が減少しており、成長のスピードも緩やかになっていた中で、2017年に新規事業として保険事業を開始しました。

この事業参入の背景には、「結婚式→住まい探し→保険運用」という顧客のライフサイクルを視野に入れ、顧客生涯価値(LTV)を高めたいという明確な意思がありました。さらに、既存事業とシナジーを発揮する形で事業設計が行われており、結婚相談所事業が好調であればライフデザイン事業は伸びる事業設計となっていたため、結果として増収傾向を維持しています。

この事例ではWILL(意思)×CAN(スキル)の型に該当します。
I社は中長期で自社の行く末を見越したうえで、婚活事業の周辺領域を拡大させる必要がある、1人のお客様のLTVを高めたいという意思で新規事業を開始しました。
さらに成婚数をKPIとしており、あくまでライフスタイル事業の業績は結婚相談所事業に依存するので、既存事業で得た「スキル」もしっかり活用した新規事業を開始できていたといえます。

新規事業を成功させるために

新規事業の成功には、適切なタイミングでの意思決定が欠かせません。しかし、すべての企業がI社のように、新規事業を開始すべきタイミングで始められるわけではありません。

さらに「WILL(意思)」「CAN(スキル)」「MUST(情勢)」を経営者一人で考えることも非常に難しいことです。また立ち上げの意思を持ったとしても、スムーズに新規事業を立ち上げ、成功に導けるわけではありません。

私たちは、これまで多くの企業の新規事業立ち上げ・成長をサポートしてきました。その経験を活かし、私たちは貴社の「WILL(意思)」「CAN(スキル)」「MUST(情勢)」を徹底的に分析し、「いつ」「何を」すべきかを明確にしたうえで、新規事業の立ち上げと拡大をサポートします。

今回ご紹介した成功している多角化の事例は、当社主催の会員制勉強会「企業価値向上経営フォーラム 100億企業化分科会」の過去例会で解説した内容より抜粋しています。
こうした最新の事例を吸収する場として、ぜひ一度参加してみてください。

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鈴木 圭介

執筆者名:鈴木 圭介

2007年株式会社船井総合研究所に新卒で入社。

法律事務所を中心とした士業事務所の事業戦略・マーケティング支援・組織開発に従事し、業界を代表する事務所・士業グループを多数輩出。

デジタルマーケティング関連テック・リーガルテックを中心としたテクノロジーを活用に強みを持ち、 スタートアップ企業と共に、士業事務所及び企業の変革をサポートしている。

近年は「中堅企業向け総合コンサルティング」の立ち上げに参画し、中堅企業向けのサービス拡充に向けて従事。

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