新規事業策定
脱・シナジー発想。地域密着・成熟業種に必要な新規事業の視点
2023.04.25
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よくある新規事業立ち上げ視点は「シナジーが期待できそう」
コロナ禍で本業のみの1本足打法経営だと、変化の激しい今の時代は身体を支えきれないことに多くの経営者が気付かされたようです。
そこで、新たな事業の柱探しをしている経営者の皆様から「既存の中核事業である成熟業種に代わる
“シナジーの期待される新規事業”を探している」という声をよくお聞きします。
伸ばし方のイメージとしては、地域内のシェアアップに一区切りがついたところで、
新規の商品・サービスで既存顧客に対して併売するパターン(新商品開発)です。
しかしながら、シナジー効果を前提として期待すると、新規事業にイマイチ感が出てしまいます。
どういった点に気をつけて新規事業を探すべきか、を解説いたします。
シナジー前提の新規事業は、小粒に終わる
シナジーを前提に考えた新規事業とは、既存事業との重なりを重視することになります。
そうなった場合、むしろ既存事業に包み込まれるため、グループ全体の売上増というよりも収益性向上止まりになります。
ある意味、成熟する中核事業へ依存してしまうことにもなりかねません。
そして、もともと期待していた新規事業の売上に小粒感が出てしまいます。
シナジー効果はあくまで手段であり、最大の目的は業績アップです。
もちろん、シナジー効果を意識するのは勝つ上で重要なのです。
しかしながら、新規事業を探しているうちに、シナジーが目的化してしまいがちです。
あくまで、業績アップにこだわるべきです。
では、どのように考えるべきでしょうか。
自力10億。シナジーで雪だるま式に売上を倍に
①まずは、新規事業を自力で10億以上を目指せる計画を立てることをおすすめしています。
どうしても、シナジー前提になると、集客・営業・受注が既存事業依存になりがちです。
そこで、既存事業に力が無くても、自力で10億の塊を作れるぐらいの事業の輪郭を太くした計画をたてるべきです。
②その上で、事業と事業の重なりであるシナジーを生かして、自社の独自固有の強みを生かした強固な戦略を描くべきです。
どこまでいっても、業績アップは新規顧客の創造がカギ
業績アップとは、どれだけ新規顧客を獲得できるかが肝です。
顧客がいなければ、クロスセルもできません。顧客の集客力・保有力が、企業力なのです。
そのためにも、新規顧客を創造しないといけません。
シナジーが期待できそうだから、と思いつきで新規事業を立ち上げるのではなく、
それぞれの事業を強くした上で、事業の重なりであるシナジーを最大限活用できるようなロードマップを描くべきです。
地域密着・成熟業種には、少商圏人口かつ人口減少でも、面で勝負し、
大手企業が参入したくない圧倒的地域一番化の「地域コングロマリット化戦略」が、求められています。
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