人事組織

事業拡大に伴う『組織』の壁

2022.10.21

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100億円企業を目指す上で、事業や財務の戦略だけではなく、組織の戦略も必要です。

組織が拡大する中で、人やマネジメントで悩まれることも多いでしょう。

従業員が増えるにつれて様々なトラブルや悩みが誘発されるため、
組織成長の壁を乗り越えなければなりません。

従業員20~30名の組織から100~300名の組織に増員する際に、

多くの経営者が苦労させるのがマネジメントシステムの構築です。

経営者が全従業員の特徴やタイプを把握し、業務の管理やフォローができていたが、
100名を超えるとそれも行き届かなくなるでしょう。
つまり、マネジメントできる人財を社内に作らなければいけません。
そのために大きなポイントを3つご紹介します。

①理念やビジョンの価値観浸透

先述の通り、従業員が少ないと全従業員に対して経営者の価値観や考えを直接語りかけることができますが、

人が増えるとどうしても難しくなります。

 

また、企業の成長過程を把握していないメンバーも増え、組織メンバー同士の「想い」の繋がりが希薄化していきます。

 

価値観での繋がりが薄れてしまうと、従業員はどうしても報酬・待遇・働く環境面に目がいきがちです。
昨今はパーパス経営とも言われますが、企業や事業の存在意義や目指すビジョンをあらためて明確にし、
浸透させなければなりません。

②社内ルールや評価制度の明確化

従業員がどんどん増えていくことで、社内の人財が属性的にも多様化し、ある一定のルールを運用しなければ統制できなくなります。

大げさに言うと国家が法律を制定しているの同じですが、どういうことが評価されるのか?
こういうことはしてはいけないといった社内ルールを設けます。

 

また、従業員にとって関心が高い、報酬や評価と連動させるのも効率的なマネジメントシステムの構築においては効果的です。

③マネジメント人財の育成

各現場の細かいマネジメントを行う、マネジメント人財(管理職)の育成が求められます。

組織の成長が早く、社内での育成が追いつかない場合に、外部からマネジメント人財を採用するという手法もあるでしょう。

 

しかし、中小企業から中堅企業への成長を目指す中で、
マネジメント層への育成がしっかり施されている企業はめったにありません。

 

マネジメントをする上で、目標設定・戦略構築・数値管理・業務管理・部下育成などいろいろなことが求められます。
マネジメント業務を促進する上で、それらのやり方を教える教育プログラムや社内施策を行わなければ、
さらなる成長に歯止めがかかります。

 

100億円企業への成長を目指す経営者の方は、ぜひマネジメントシステムの構築にも注力し、
強い組織を作り、安定かつ持続的な事業拡大を目指しましょう。

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宮花 宙希

執筆者名:宮花 宙希

慶應義塾大学卒業後、株式会社船井総合研究所に入社。

入社後は一貫して、採用・育成・評価・組織活性など人事・組織関連のコンサルティングに従事する。

現在は、人事・組織のテーマコンサルティング部署の責任者を担当。

コンサルティング先は、全国の中小企業から従業員数3,000名を超える大手企業まで担当実績がある。

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