財務戦略

100億企業に向けて財務戦略の立て方と成長した企業の事例

2022.12.10

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これまで 100億企業になるために必要な、様々な視点からコラムでお送りさせて頂きましたが、
本日は 、100億企業を目指すための財務戦略の立て方について解説させて頂きます。

財務戦略はバックキャストの視点が重要

皆様は 100億企業を目指す際、まずどの戦略から考えますか?
多くの経営者は「事業戦略」人材戦略」と答えると思います。
そして「財務戦略」は 3 番・4番位の後順位となるのではないでしょうか。

実は、我々コンサルタントもまずは5年後10年後の”ありたい姿”を決めた後、
事業戦略・人材戦略を立案しながら財務戦略を立てていきます。

つまり、財務戦略はバックキャストの視点が重要であり、財務戦略ありきの計画は立てません。

例えば、M&A による売却を考えている企業が取るべき財務戦略は、
①不良資産の整理
②借入の圧縮
③収益力の強化

の3つを優先すべきですが、ゴールを定めないまま、これまで通りの節税対策や調達戦略を取っていると、
希望額で売却できない、そもそも売却先が見つからない、といった事態を招く恐れがあります。

100億企業を目指すための財務戦略の立て方

まず、100億企業を目指すためには
最低でも下記の財務体制を構築する必要があります。

資金調達 必要資金がいつでも調達可能
数値管理 経営数値だけでなく、経営指標の根拠となるKPIがリアルタイムで把握出来る
経理 月次決算 営業管理ツールと会計が連動出来ており、日次決算も可能
財務マネジメント 財務責任者(CFO)が財務状況を把握し、経営者は全体の事業戦略に傾注

そして、上記の
財務のあるべき姿」×「今後の事業展開
を基にバックキャストの視点で
3つのテーマに分けて財務戦略を立てていきます。

【調達戦略】
事業に必要な資金を確保するためにはどのような体制が必要か

【管理戦略】
適切な意思決定を行うためにはどのような管理体制が適切か

【組織戦略】
円滑に事業運営を行うためにはどのような組織になっておくべきか

(例)
調達戦略立案の思考フロー

財務戦略により成長した企業の事例

事業計画を基に将来の出店資金を融資枠にて確保し、成長した企業の事例をご紹介します。

【企業情報】
事業内容:小売業(グループ3社)
従業員数:350名

【抱えていた課題】
・出店用物件確保に課題
事業拡大には店舗拡大する必要があったが、
希望の立地に出店できない状態が続いていた。

・問題点
物件申込までに
「物件調査→融資相談→融資結果(2週間程度)→物件申込決定」
と2週間~3週間を要し、資金力のある企業に先を越されている

【提案したソリューション】
①資金調達力の改善
・事業計画に基づいた、年度投資資金の確保(=融資枠)
・増加運転資金に対応する当座貸越の確保

②CFOの育成・設置
・金融機関対応の一元化
・財務領域の権限委譲

【支援で得られた成果】
・年商:70億→130億
・営業利益:2億→6億
・資金調達:コミットメント付タームローンによる投資資金の確保(出店資金を予め確保)

まとめ

ご紹介した事例は、事業計画に基づいた将来の出店資金を予め確保し、
出店を加速させた事例ですが、事業計画だけあっても財務戦略がなければ、描いた計画が実行できません。

そして、実効性の高い財務戦略を立てるには、より明確なロードマップが必要となります。

自社が100億企業に到達したときどのような姿になっているのかをクリアにしていただき、
バックキャストの視点で財務戦略を立てていただければと思います。

とは言え、財務戦略を立てることは決して簡単ではありません。
船井総研では今までコンサルティングをさせて頂いた数多くの事例をもとに財務に関する潜在的な課題を先手で解決し、
年商100億円企業に向けた最短ルートの戦略を構築し、伴走いたします。
財務戦略の立て方がわからない、財務戦略に不安を抱えている経営者様、まずはお気軽に経営相談にお申し込みください。

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石田 武裕

執筆者名:石田 武裕

新潟大学卒業後、政府系金融機関にて10年超、融資営業・審査一体の業務に従事後、 2017年10月船井総合研究所入社。

財務コンサルティングに従事し、キャッシュフロー改善、調達枠拡大等、 支援実績多数。

経営者の夢に寄り添いながらも、徹底した現場主義を貫き、企業経営者、 従業員とともに汗をかいて支援に取り組むことがモットー。

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