新規事業策定
100億企業への道vol.138_【50代以上の社長向け】事業計画よりも大切な承継計画-バトンを繋ぐ、バトン経営-
2024.06.28
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50代社長の悩みは、後継者不足
私は売上が30~50億前後で地域一番店クラスの創業者や2代目社長とお会いする機会が多いです。
このような企業様は、1~2代でここまで成長させてきたので、組織も100名近くになり、地域からも注目される企業になってケースが大半です。
ある程度、店長体制が整って業績が上がる仕組みができあがっているため、「自分の代では急成長はできなくても、伸ばし続けることができるだろう」とお考えの50代経営者は多いです。
しかし、50代経営者にとって一番悩ましいのが後継者不足問題です。
よくお聞きする声としては、
自分の代は良くても次の代へ引き継ぐ未来は見えていない
後継者候補の子ども達は、まだ大学生や高校生な上に、会社を無理して継がせるつもりもない
誰か外から連れてきたプロ経営者に任せるのはイメージが沸かない
そうなると、残された選択肢は、「社員の中から社長を見つけること」
しかし、店長・部長は自身の担当部門の売上しか見ておらず、会社すべてを任せられるのは、だいぶ時間がかかりそうである
といったような声をよくお聞きします。
では、どのようにしたら良いでしょうか。
現社長の最後の仕事は、次期社長づくりではない
よく社長の最後の仕事は「次期社長づくりだ」という話をお聞きします。しかし、100名を超えるような組織規模感では「次期社長づくり」ではなく、「次期経営チームづくり」の方が正しいです。
◯中小企業(~100名)のトップダウン経営
◯中堅化企業(100名~)のチーム経営
100名以上の規模になると、経営テーマも複雑になるため、経営者一人ではなく、チームで経営体制を組成することが大切です。
つまり、だれか一人が社長で全責任を背負いながら、得意不得意関係なく全知全能の後継者を見つける、というのは限界があります。
だれか一人、次世代の社長を中心に、得意不得意を組み合わせながら、経営チームを育て、作り上げるのが、現経営者の仕事です。
社長こそ、脱属人化し、チームで補い合うのです。
次の経営チームへバトンを繋ぐ「バトン経営」
では、どのように現社長体制から次世代経営チーム体制へ移行したらよいでしょうか。
下記は私のあるお付き合い先の承継を計画化した図です。
「承継に早すぎることはない」と話す社長は、これからの会社の永続の仕組み化のため、次の世代へバトンをつなぐ「バトン経営」を意識しています。
この会社ではバトンタッチして引き継ぐ目的の「あり方(PMVV:理念やビジョン)」や「やり方(戦略・計画)」を策定されております。
進め方は、現在の経営幹部でまずは9ヶ月で基礎(引き継ぐバトン)を固め、次世代幹部を加えながら、少しずつ伴走しながら「あり方」や「やり方」を伝えるやり方です。
事業承継は大きな壁です。準備・引き継ぎには、6年近くかかるでしょう。社長が60代を迎えて、事業承継が間に合わない、とならないよう早めの準備が必要です。
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