新規事業策定
人事組織
【100億企業化講演録】ガス・エネルギー業界セミナー 後編(ゲスト:赤尾商事)
2024.11.13
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【エネルギー関連業向け】地域密着・多角化100億セミナー 後編
会社名:赤尾商事株式会社
業種:石油販売業
売上高:167億円(2024年)
従業員数:165名(2024年)
創業年:1951年
【その他の取り組み(社員教育)】
ステップ三つに分けて、ちょっとご説明いたします。まず最初に2008年に社長になって、一番最初に取り組み始めたのは社員教育でございます。当時はですね、例えば整備士の資格を取るとか、それから油の知識を身につけるとか、そういう研修っていうのはやっていたんですけれども、人格形成とかねリーダー研修とかそういう研修っていうのは、やっておりませんでした。
いろいろね、営業マン研修やリーダー研修いろんな研修をやってきました。その中で全社員教育、2015年から毎年1回やってるんですがこの皆さんから見て左側の2枚の写真なんですけれども、私どもの会社150人から160人ぐらいってそんなに人数の方多いね、大きな会社ではないんですけれど、なにせ拠点が20ヶ所ぐらいバラバラなのでみんなに一斉に何かを伝えるとか、そういうことがなかなかできません。
ということで年に1回、いっぺんにはできないんですけど20人から25人ぐらいの小グループに分けて、そのとき会社が目指してる方針とか、やってほしいこととかそういうのを伝えてできるだけみんなで話し合ってもらったり、発表してもらったりとそういう機会を多く作るそんな研修をしています。
コロナで、ちょっと2年、ちょっとウェブでの研修になっちゃったんですけど昨年は久しぶりにリアル開催をして、昨年は環境、CO2削減ということで会社の取り組みを説明して、社員の皆さんには、自分たちができるエコ拠点でできるエコって何だろうっていうことで、討議をしてもらいました。
働く環境、これは5S活動をやったってことですね。それから2017年にブランディングのコンサルを受け始めました。これが私非常に私どもの会社さっきのシリコンバレーの2018年なんで、本当にこの2017年18年というのが会社のターニングポイントだったかな。
今振り返ると思います。それまで私どもの会社って、もう、堅実、堅実だけど目立たない、それがいいとこなんだよ私達みたいな、そんなねでしゃばって前に出たりしないんを控えめにしてるのがいいんだみたいな、ちょっとそういう社風でございました。
でもやっぱこれだけね、情報化の中で懸念自分たちをアピールしていくってことも大事なことだし、やっぱり、こういう会社だと若い人も魅力にか魅力を感じてくれないんじゃないかということでブランディングに着手をいたしました。
【その他取り組み(情報発信)】
そういった皆さんに知ってもらえるからこそ、いろんな事業ができたり地域に貢献できるというふうに思っています。何がどんなことをやったかということをご紹介いたします。ぜひね、どこかお帰りのときにイヤホンでもあればYouTube、TikTok見ていただきたいんですけれどもYouTubeの方は、教えて店長ということでガソリンスタンドの店長が新人の女性スタッフに、エンジンオイルは何で変えなきゃいけないのとか、タイヤってどのぐらい減ったら変えなきゃいけないのみたいな何かそういうレクチャーするみたいなシリーズで出ております。
それからTikTok私はねちょっと疎いんですけど100万再生っていうのは結構すごいことらしくて、何本か100万再生してるんですけれどもたまたまですね、チラシなんかを作ってくれるそういうスタッフを中途採用したら、元々動画の編集をやっていたっていう女性なんですけど中間採用の女性の方なんですけども、彼女のおかげでこういう発信ができてるというふうに思っています。
ちなみに今年新入社員3名入ったんですけれども、赤尾商事のSNSって何か見たって聞いたらTikTok見ましたっていうのでやっぱり若い人って独特なのかなと今ねちょっと規制もかかっちゃうかもしれませんけど、そんな反応が返ってきました。
それからこちらポスターのね、一部なんですがそれまでの私どものポスターやチラシってちょっと船井総研さんには申し訳ないんですけど、この黄色と赤のもう安売り激安みたいなお買い得みたいな、そういう色合いだったんですよ。だったんですけど、そういうのはやめて、もうあの赤を基調にね自社らしいそういうポスターやチラシにしていきましょうということで、こういうふうに変えました。それからプレスリリース、メディア戦略というとちょっとオーバーなんですが地元に上毛新聞というのがあって、あと朝日新聞さんと読売新聞さんの群馬版にこういうふうに時々記事を載せてもらっています。
これは向こうから載せてくださいって言ってきてるわけじゃなくて、こちらからお願いして仲良くなって、こういうことがあるんでピンクリボンやるんだけど記事にしてもらえませんかっていうふうにお願いして記事にしてもらっています。
その代わりと言ってはなんですが、そういう新聞社さんがね広告を出してほしいときにはちょっと協力をしてお互いギブアンドテイクじゃないんですけれどもこういうふうに記事にしてもらっています。今ね新聞取る方すごく減っているとえまだまだ新聞が効果って大きくて新聞出てましたねとか、そういうふうに言われることが多くあります。
それからガソリンスタンドのちょっと見づらくて恐縮ですけれども、先ほどのコインランドリーですけれどもこういうふうにスタイリッシュに乾燥したりきつい、汚い、そういうね、油の仕事も、こういうふうにかっこよく車をラッピングしたり、あとユニフォームもね、ちょっとスタイリッシュなにして、若い人からはね非常に好評でございました。
【社会貢献活動】
それから社会貢献活動というのはね、ちょっとおこがましいんですけれども、地域の中で何かできないかということでガソリンスタンドで家庭用の天ぷら油の回収をしております。私どもさっきのブティックのサービス株式会社っていうのが、廃油をそのまま燃料にしているので、そこにね、少しぐらい天ぷら油混ぜても問題ないので、主婦のお困りごとということで天ぷら油の回収、それから車に関わる私達ができるあおり運転防止ということで、社用車にこういったオランウータンというステッカーを貼ったり、新聞でもね、取り上げられたときには結構お客さんでももう欲しいっていう方にはこのステッカー差し上げていました。
それから女性の乳がん検診を啓蒙するピンクリボン運動、これ今3年やってるんですが、寄付を募ったり、スタンドのコーチ、計量器のところにある動画で、経営の乳がん検診に行きましょうということを動画で流したり、そんなことをしています。
それからこれもちょっと見づらいんですがスタンドの中にコミュニティギャラリーみたいなのを作って、地域の方が書いた絵とかで撮った写真とか、高校生の写真展とかそんなことをしてもこれ無償で場を提供してるんですがそういう地域の皆さんに活用してもらっています。
【産学連携・学生インターン】
新規事業をやっていかなきゃいけないっていうのはわかってたんですが、実は2008年から何年か経ったときに、便利屋さんのフランチャイズをやって2年で失敗して撤退したこともありました。
ということで自分自身が新規事業のやり方とかそういうのを知らないと、やっぱ駄目だよねっていうことで、昨日皆様、白井屋ホテルさんに泊まられたんですかね。とまれお食事をされたんですかね。多分前橋の街作りで、あのジーンズの田中社長のお話を聞かれたと思うんですが、この田中社長があの若き起業家のためのスクールというのを毎年開催無償で開催してくれて、若い起業家では全くないんですけれども、私も2019年だったかな8年だったかなそこに入れてもらって1年間新規事業について学ばせてもらいました。
出た結論が私1人ではとても考えられないということで、これを真似して社内でイノベーションスクールというのを若手社員中心にやりました。18名ね、20代30代の社員が参加してくれて、この田中さんが主催している群馬イノベーションアワードというビジネスコンテストに7プラン、エントリーしたんですが残念ながらつつ、最終登壇はねちょっとできませんでした。
でもやっぱこういうことをやったことで、会社は本当に新規事業のこと考えてるんだなっていうのは社員にすごく伝わったかなと。思います。それから学生さんのインターンシップなんですが、これ3年間連続、今ちょうど、去年3回目だったんですが、3日間で赤尾商事のリソースを生かして赤尾商事の新規事業を考えてくださいと一番になった組には1人当たり3万円賞金出します、みたいな感じでやっています。毎年、非常に意欲的な学生さんが集まってくれています。
ただ残念ながら、あまりにも意欲的すぎて、皆さんやりたいことがはっきりアパレルを立ち上げたいとか、もう教育関係に進みます、みたいにはっきりしすぎてるので、実は3回やって採用できたのは1人だけなんですけれども、なかなか採用には直には結びつかないんですが、学生さんが出してくれたアイディア、介護、車椅子が積めるレンタカーで旅に出ようっていう。これ昨年度の最優秀賞あったんですけどこれはちょっとね、このアイディアはちょっと利用させてもらおうというふうに思っています。それはもちろんあの学生さんにはちゃんと了解を得てますので、問題ありません。
【ビジョン作り】
それから世の中の困りごとを解決する会社っていうふうなビジョンを作ったんですが、その後日本がね、カーボン2050年にカーボンニュートラルを目指すとか、いろいろ世の中が環境変化した中で私達の会社もお困りごとを解決する会社、プラスお客様のCO2削減やSDGsの達成をお手伝いする会社っていうのをこのビジョンに加えました。
ちょっと具体的にはまた後でお話します。ちょっと私時間が足りなくて、先ほどちょっとお話なので女性活用はですけども、まだまだね、管理職比率は少ないんですが、主任や係長がね、増えてきてこれからねどんどん女性が活躍してくれる会社になっていくんじゃないかなというふうに思っていますして、していきたいと思っています。
【まとめ】
最後まとめなんですが、新規事業はトライアンドエラーということで、全てが成功するわけではないので、便利事業も便利屋さん事業も徹底しましたし、けれども、どこかで駄目なものは駄目って見切りをつけることも大事だというふうに思っています。
ここなんですけれども、今私どもの中期方針が赤尾商事はバランス商事と、ちょっとへんてこりんな方針になっていますこの意味はですね、化石燃料の販売、脱炭素が叫ばれていても、まだまだ化石燃料は世の中に必要とされるエネルギーなので、ここは誇りを持ってやっていきましょうと。
ただ、やっぱり世の中はねCO2削減、脱炭素、こちらも同時にやっていきましょうというのがこの方針の意味でございます。皆さんの中には脱炭素とね化石燃料の販売って、全く相反するものとじゃないかなって思われる方もいらっしゃると思うんですが、これ私の中では、エネルギーっていう大きなくくりで考えたら、本当同じことだというふうに思ってるので、私の中では全く矛盾しないことです。
すいません私素人で成功体験もなければ石油業界にどっぷりむ石油業界のこともよくわからなくてないし、あと女性であることっていうのは、ものすごく自分は弱みだと思って、ずっと社長になってから、それを弱みだというふうに思ってきました。
でも何かそういう石油業に縛られない、っていうのを、それは今となると私の強みかなというふうに思っていますそれからね、女性であることも、もう本当にどこへ行ってもね女性の社長って1人だけだったりしてもう本当に後ろの方に、目立たないようにと思ってたんですけど、今は逆に珍しいならね、自分の、うまく利用して、会社をアピールしていこうというふうにちょっと考えが変わってきました。
すいませんちょっと時間がオーバーになっちゃうんですがCO2削減ということでこういった会社、工場の省エネ診断をするようなそういう事業を、新しい社団法人を立ち上げて、昨年の4月から始めました。それからこちらも群馬銀行さんの子会社と一緒にですね、太陽光のPPA事業ですねここの会社に出資をしております。
元々ね、太陽光はやっていたので、お客様にとって自分で設置するパターンと、こういったPPAで設置して電気料を払うパターンと、お客様には2通りの提案ができる。そういう体制になりました。
それから電気自動車なんですが、もうガソリンスタンドだけれどもどんどん電気自動車、積極的にやっていこうということで、こういった充電器とセットで販売していこうとカーリースをし、リースをしていこうとそれだけではなくて、ソーラーカーポートのような太陽光と組み合わせたり、非常用電源として使えるようなシステムと合わせてやっていこうということで、これ今法人さんからはですね、非常にいろいろ引き合いのある事業でございます。
それから脱炭素、に向けてのカードゲームということでカーボンニュートラルカードゲーム今、若手の社員が2人ファシリテーターの資格を取ってですね、2月に群馬県庁さんの主催で、体験会をやってもらいました。
今、いろんな各種団体や企業様に、ぜひね、教育の一環としてやってくださいっていうふうにご提案をしております。有償で提供します。最後になります油の町医者であるというのが私どもの会社の理念、これはね、きちっと守っていかなければ、いけないというふうに思ってるんですが、やっぱり世の中の変化が激しい中で、やっぱりその解釈とかそういうのを変えながらいろんなことにこれからもチャレンジしていきたいというふうに思っております。
以上となります。ご清聴ありがとうございました。
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