想い・理念を深く共有し、一緒に変えていくことができた。 “日本一”を実現するために、これからも熱い想いをもってのサポートをお願いしたい

株式会社 アイグラン

業種:保育サービス事業(企業内・病院内保育施設や認可保育園等の運営) 、フィットネス事業 他
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株式会社 アイグラン
代表取締役会長 重道 泰造 様
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企業情報
株式会社 アイグラン
昭和62年12月11日(創業 昭和41年1月)
5,028名(2021年12月現在。アルバイト、パート含む)
保育サービス事業(企業内・病院内保育施設や認可保育園等の運営)、フィットネス事業 他
支援で得られた成果

「自分たちがどのような保育を提供しているか」についての社内外の発信力、ブランド力が強化され、園児数の増加や顧客満足度の向上のほか、従業員満足度もアップ

1.プロジェクトの概要

プロジェクト開始前の課題

発信力
採用力
ブランド力

提供したソリューション

ネットを活用した 社外/社内発信体制の整備・強化
保育スタッフ等の待遇改善余地の有無や必要性の検討と社外/社内発信体制の整備・強化
特色ある独自サービスの社外/社内発信によるブランディング

導入後の効果

自社はもちろん、各園の魅力やイベント等を外部に発信できる体制ができ、園児数増に貢献
自社の制度や取り組みの他、他施設やスタッフを知る機会が増え、スタッフ満足度が向上
その他 新規事業の立ち上げやフィットネス部門の集客増等もサポート

2.プロジェクトの詳細

〇コンサルタントも驚いた質の高い保育

船井総研主催セミナーへのご参加とその後の個別相談会を機に、船井総研のコンサルティングサービスに興味を持っていただき、本格的なコンサルティングサービスを提案する前に約2カ月間「要点整理」と「今後の戦略策定」のための事前調査を実施し、実際にいくつかの園の見学もさせていただきました。

アイグランは 日本全国で450施設以上の保育関連施設を20年以上運営されていますが、調査の結果 明らかになったのは、保育専門コンサルタントの想像を遥かに超える「保育の質の高さ」でした。

アイグランは 認可保育園を日本全国で80園以上 設置・運営していますが、認可保育所が守らなくてはならない国や自治体が定める厳しいルールだけでなく、大手保育事業者ならではのスケールメリットを活かして、日本全国の保育現場で起きた「ヒヤリハット」事例やその対策等を 認可外保育園含む全園で共有・展開しています。

一方で、「地域の子供は地域が育てる」の考えを大事にするアイグランでは、理念や保育事業に対する熱い想いは全園で共有しながらも、画一的な保育サービスを提供するのではなく、保育園のある地域で雇用されたスタッフが 地域性や園の個性等を加味した行事や給食・おやつを考え、実行する等の取り組みを奨励し、さらに 素晴らしい取り組みをした園や職員を年に1回の表彰式で大々的に称えています。

売上高 164億円(2020年)、施設数450以上ある同社だからこそ「子供たちのために スケールメリットを活かす」部分と「子供たちのために園や地域の独自性を活かす」部分を作る、その根底にあるのは 代表取締役会長重道泰造氏の「儲けのために経営はしていない。日本の未来への貢献である」という考えであり、それが同社の強みでした。

〇着手すべきは発信力・採用力・ブランド力の強化

そのような質の高い保育サービスを提供している一方で、アイグランは「自分たちがどのような保育を提供しているか」についての発信には力を入れていませんでした。

保育園を専門としているコンサルタントですら、実地調査を含む2カ月にわたる調査を行ってみて初めて知ったことがたくさんありました。
その強みが保護者や委託運営先を探す企業、もしかすると社員にも理解されていないのではないだろうか、良くも悪くも「大企業の運営する画一的な保育園」と思われているのではないだろうかと仮説を立て、「こんなに素晴らしい保育サービスを提供しているのに もったいない」「まず行うべきは『自社の強みを社内外に伝える』ことである」と、会長の重道氏に、担当コンサルタントが提案しました。

「想いだけでこれまでやってきたような会社」と語る重道氏は、情報発信の重要性について、当初はイメージがわかなかったそうですが、「行動こそ真実」「良いと思ったらやってみて、まずかったら変えれば良い。もしダメだったら止めればいいし、良かったら続ければよい。まずは勇気を持って一歩踏み出し、生き抜いていくことが大切」といった考えを大切にしている重道氏は、調査レポートなどこれまでの船井総研の仕事ぶりに満足していたこともあり、まずやってみようとなり、プロジェクトがスタートしたのです。

「発信力・採用力・ブランド力」を強化するため、まず着手したのは 「情報発信環境の整備」です。
これまでも 会社のホームページ等では、会社や会長が大切にしている想い等を発信しておりましたが、それぞれの保育園やそこで働く先生たちの個性や良いところを対外的に情報発信できる環境は、当時ほとんどありませんでした。
また フィットネス施設等の一部事業では、先行してSNS運用を行っていましたが、各運用担当者に任せきりで ブランディングのために活かしきれているとは言いにくい状況でした。

そこで まず保育園に対しては、「最も先進的でSNS連携等を重視し」「必要な機能を満たした シンプルで見やすい利用者目線のホームページ」の立ち上げを提案し、まずは「園ごとの採用ホームページ」から立ち上げました。

「園ごとの採用ホームページ」を立ち上げるにあたっては、全園共通の福利厚生や職種ごとの求人条件を掲載するだけでなく、エリアを担当するSV(本部責任者)や園長先生等との面談を設定し、園の良いところや独自の保育サービス、園長先生や園で働く先生方の人柄等をヒアリングした上で、それらの内容を園ごとのホームページに反映しました。

「園ごとの保護者向けホームページ」については、日々の保育業務で忙しい園長先生や保育士の先生方のご協力を仰ぎながら段階的に進めていますが、先行して導入した園の保護者様からは「インスタグラム見ていますよ」という声が寄せられるようになり、保護者様からも園の様子がよく伝わると好評です。

これまで 対外的な情報発信の機会が少なく、パソコンやスマートフォンの操作に慣れない園も多いですが、船井総研では 運用マニュアルを作成したり、園長向けの説明会を開催したり、チャットグループを作成し うまくいかない部分のフォローを個別で行ったりと、保育園と船井総研の二人三脚で運用を行っています。

また 保育事業に対する熱い想いはこれまでも年に一度のアイグランアワード(全国の園長が一堂に会する場)や園長塾(重道会長と園長が直接想いを語り合う場)等で発信・共有していましたが、園長・主任以外も含めた全職員にもっと想いを発信できる機会を作ることを船井総研から提案。

社内イントラサイトを立ち上げ、新しく開始した社内報と連携し、新しい施設やアイグラン独自の福利厚生サービス、過去に表彰された園やその取り組み等「全職員に知っていただきたい情報」を2週間に1回以上のペースで発信・更新しています。

今回紹介したコンサルティングサービスの内容はほんの一部ではありますが、その他にも「発信力・採用力・ブランド力」の強化を主軸に、「アイグラン」という名前、そして そのサービス内容や想いが社内外により発信されるような取り組みを広く行っています。

3.船井総研を選んだ理由

アイグランの代表取締役会長、重道氏にお話しいただきました。

「僕たちは『アイグランが成長・発展することが、日本の未来への貢献に繋がるような事業を行いたい』と考える中で、保育事業を長年営んできました。
『子どもたちがまた明日も行きたいと思うような保育園を作りたい』
『お父さんやお母さんの一番の応援団になりたい』
『少子化を少しでも食い止め、出生率を上げたい。50年後の日本人にありがとうと言われる仕事をしたい』
僕はこういった『気持ち』『心』を大事にしていて、それらを具現化したのが 当社が提供している様々な特徴的なサービスだと思っています。

そのため、僕はコンサルティングをお願いするような会社には、単に知識やノウハウが豊富ということだけではなく、一緒に想いを共有・共感してほしい、伴走してほしいと思っていますし、そうして初めて私たちが目指すべき理念の実現に近づいていくのではないかと思います。

僕が目指しているビジョンが『日本で一番の保育会社になる』です。一番の会社が、一番たくさん子どもに関わらせていただくことができると思うからです。本気で子どもを、保護者を、そして社員のことを考えている会社が一番になれば、最終的に当社の理念である『日本の未来に貢献する』ことにつながると考えています。

僕たちは子どもたちにとって、やり直しが利かない何年間かをお預かりする責任があります。
僕は自分の子どもは三番目の保育園に預けたくはありません。子どもたちにとって一番の保育園でないといけないわけです。

『日本一になる』という強い想いを持っていますが、自分たちの努力だけでは難しい部分もあり、船井総研のようなプロの会社と組むことで、その想いを具現化するための道ができてくるような気がしています。
船井総研には、今の時代においてはどういうことが求められているかについて、全国レベルできちんとリサーチしたエビデンスがあるアイデアをいただけるので、その内容を素直に実践しています。

そしてやはり『担当者が本気かどうか』が大事です。『この人は本気でうちの会社に向き合って取り組んでくれている』と思ったので、お願いしました。
会社がいくら素晴らしくても、人が本気でなかったら、やはりよいサービスは提供できないと思います。

私は想いが共感できない人とは一緒に仕事ができません。いろいろなことも見させてもらって、契約であるコンサルティングの枠を超えたようなこともしてもらったように感じますが、“無”から“有”を創り出すのは決して簡単なことではないので、そのぐらいの熱い想い、強い情熱がなければ、物事を変えることはできないと思います。

いろいろな新しい発見があり、新しい取り組みも行っています。これまでにやったことのない提案もあり、実行には勇気が要りましたが、しっかり伴走してもらえて、感じたのは“不安”よりも“ワクワク”でした。

振り返ってみて、船井総研にお願いして本当によかった、私の判断に間違いはなかったと思っています。
これまでの積み重ねがあるから次に進めると思っていますので、今後も大いに期待しています」

4.担当者コメント

「アイグランのことを詳しく調べて感じたのは“もったいない”でした。
これほどにも質の高い保育を、日本全国で提供していながら、そのことがほとんど伝わっていなかったからです。

もしお子さんを預けようと考えている世の親御さんたちに『大きな会社だから全国で一律の、画一的な保育園』だと思われていたら、本当にもったいない、正しい姿を知ってほしい、と考えました。

施設が全国に450施設以上ありますから、1つの施策をすべての施設に落とし込むだけでも相当大変で、本部や現場の職員の方には相当なご負担になっているかと思いますが、施策が実行され、継続していく形をしっかり整えるのが、私のミッションだと思っています。

会社全体の方針は本社が決定しますが、基本的に動くのは現場になるので、園長先生に直接話すほか、園をまとめる本部職員ともやりとりを密にしています。

皆さん本当に忙しい中 ご対応いただいているのですが、提案に対して、『そんなの無理です』と言うのではなくて、『それはすごくいいと思います。どうやったらできますか?』と、一緒に考えてくださいました。

保育業界の特徴として あい保育園等の園名は地域に根付きやすい一方で、アイグランという運営会社の名前ももっともっと知ってほしい、世間一般でも『あ、アイグランね』と言ってもらえるようになってほしい、それが目指す姿です。

今後も引き続き会社全体と保育園毎の発信力・採用力・ブランド力の強化を、ぜひお手伝いさせていただきたいと考えています」

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