ありたい姿から逆算することで、会社に足りない部分が見えてきた。

株式会社MORI HD

業種:建築工事業/木造・土木建築
株式会社MORI HD
代表取締役 森 浩幸様
インタビュー動画はこちら

企業情報
株式会社MORI HD
2002年2月
80人
・新築事業部
・リノベーション事業部
・不動産事業部
ロードマッププロジェクトを依頼した背景

依頼した背景として、ウッドショックが始まって影響が出てきたタイミングだったことがあります。

業界・企業ともに先が見えにくい状態の中で会社の将来を考えなければいけないと思っていた時に、船井総研さんがロードマップPJをやっていると聞いたので
ちょっと一回話を聞いてみようと問い合わせをした、という形です。

ロードマップ作成中の心境の変化

ロードマッププロジェクトを通して私たちに何ができるのか、10年間を描くことで、どんな未来が出てくるのか楽しみな部分がありました。

まぁ計画書というものは机上だと描くことはできるが、計画の達成に伴う実務が並大抵じゃないなというところも想像することはできました。

未来に進むために解決が必要な課題が露わになったことで、今はそれらを全てクリアしなければいけないという気持ちです。

他にも、今までやってきたこととの違いなど、ジレンマ・ギャップが幹部社員の中にはあると思います。
私個人としてはベテラン世代ははそこまで無理せず、付いてきてほしい。
若手、中間層にはドンドン課題をクリアしていって欲しいと思っています。

作ってみてわかりましたが、社員1人1人によって作成PJに対しての印象が180度違います。

ロードマップを作成するメリット

自分の中ではなんとなくではありますが、5年後10年後のこうなったらいいなといった理想がありました。

それがリアルな数値としてロードマップを作成して出来上がった時に、「おっ、そうだよねこれくらいの数字だよね」
という安心感・納得感があったと思います。

そういったような自分の中の不安が取り除かれるという点はこのプロジェクトのメリットになると思います。

ロードマップ作成後の会社全体の変化

今までは過去の延長線上で、自社の在り方を皆それぞれで想像していました。

過去から未来を想像するのは限度がしれていると思いますし、それよりもありたい姿なりたい姿から見比べることで、
「これをやらなきゃいけない、あれが足りない、そのためにこうやって努力しよう」など見えない点が見えてきたと思います。

過去から未来を見るのではなく、未来から今を見るという未来志向という目線になったのは事実です。

10年PJのゴールである100億を目指してやっていきたいが、幹部社員をどう教育していくかが1番肝になってくると思います。

今までも1人で業務ができないから組織を拡大してきました。
とは言っても人がいればいいわけではないです、

人材のレベルを上げていかないことには目標も達成できないと思います。

大きくなることだけが目的ではなく、今いる社員が成長して幸せになってもらうことも目的にあります。
そういう幸せな社員をどんどん増やしていきたいです。

船井総研に対してどう思っているか

船井総研さんはいろいろな成功事例以外にも、数多くの失敗事例を持っていると思います。
いいこと以外にも悪い事例は悪い事例で教えていただきたいと思います。

中堅大手とお付き合いしているコンサルタントも、数は少ないかもしれないが、いると思います。
20億から事業を伸ばしていく経験は自分にはありません。
なのでわからないことが沢山ありますが、そういった所でお力添えを頂きたいと思います。

ロードマップという商品に対して

目的地がはっきりしないとゴールにはたどり着けないと思います。
図面がはっきりしないといい家は出来ませんので。

ロードマップは会社の設計図だと思いますし、精度の高い組織を作ろうと思うと図面には詳しい方がいいです。
そういう意味では10年ロードマップは作った方がいいと思います。

その方が戦略・やり方が合っているかどうかという判断基準になります、図面と間違ってるかどうか照らし合わせればいい話ですし、
照らし合わせて違うなら取り組みを変えればいいし、そもそもの図面が違うなら図面を書き換えればいい話です。

10年ロードマップが図面としてあってそれに赤ペンを入れて直していけばいいだけ、
まずは作らないことには話にならないなという風に思います。

担当コンサルタントのコメント

一代で他店舗出店し、売上約20億まで成長させた森社長の経営手腕は見事なもので、
約20年近くで注文住宅事業・リノベ事業の地域一番店クラスになりました。

しかしながら、コロナ禍の影響もあり、消費行動の変化や建築資材の高騰により業績は伸び悩みし、我慢の時期が続きました。

そのような苦境の中でも、森社長は「縁ある人の幸せに貢献する」というMORIグループの理念を出され、
「お客様だけでなく、社員も縁があって入社してくれた。その社員も幸せにするためにも成長したい」とお話されておりました。

そこで、地域一番店から脱却し、県を代表する企業レベルである中堅企業へ向かうにあたり、
エリアや業態、新規事業など事業戦略の見直しを行いました。

中小企業から中堅企業化するためには、事業戦略をしっかり伸ばすためにも必要な「“攻め”の人財戦略」と「“攻め”の財務戦略」の再構築をし、
社長と社員の10年間の道すじを表した「ロードマップ」をつくりました。

ただ、中堅企業化への戦略づくりだけだと「絵に描いた餅」になってしまいます。

戦略づくりよりも、状況に応じて戦略を柔軟に変えながら進む力が重要です。
まだ道半ばではありますが、森社長の思いも大切にしながら、
船井総研が伴走して、ロードマップの実現を目指します。

Contact お問い合わせ