新たな事業を興すのに必要な「自分たちのアイデンティティ」/株式会社ウチヤマホールディングス(売上269億/従業員4684名)2023年10月号

100億企業への道vol.06

様々な事業を手がけるからこそ必要なのは「核となる部分」

「時代に合わせた事業の転換」は経営において常に求められるものです。
そのように変化するなかで必要なのが「会社経営の根幹となる部分」です。
その部分がしっかりしていることで、事業が多岐にわたっても会社全体で行っていることにブレが生じません。
またそのような根幹となる思想がしっかりしていると、
それぞれの事業にもその会社だからこそのオリジナルの部分が付与されます。
事業を時代に合わせて変化させながらも
「自分たちはどのような価値を顧客に提供するか」を大事に成長してきた企業をご紹介します。
今の時代、既存事業の市場縮小に合わせて新たな事業を興していくことは
企業経営において不可欠です。
新しいことを行うからこそ、自分たちのアイデンティティのようなものがより求められます。
新たな事業、チャレンジを行う企業の経営者の方のご参考になればと思います。

Consultant  Introduction Consultant Introduction コンサルタント紹介

価値向上支援本部 
アカウントパートナー推進部 
マネージング・ディレクター

Keisuke Suzuki

鈴木 圭介

2007年株式会社船井総合研究所(現株式会社船井総研ホールディングス)に新卒で入社。法律事務所の事業戦略・マーケティング支援・組織開発に従事し、デジタルマーケティングを中心に変革を進め、業界を代表する事務所・士業グループを多数輩出。法律部門の責任者を経て、2021年より「中堅企業向けコンサルティングサービス部門」の立ち上げに参画し、特に20億~50億企業が100億企業になるためのコングロマリット企業化・ロードマップ策定に関する専門性を有する。「日本の未来を担う企業の成長を加速させる」ことをミッションに日々コンサルティングを行っている。2023年より同部門責任者(マネージングディレクター)に就任。『地域コングロマリット経営』(2023年)同文舘出版、『士業の業績革新マニュアル』(2015年)ダイヤモンド社等、多数の書籍を執筆。

Interview & Report

株式会社ウチヤマホールディングス
代表取締役社長

Takehiro Yamamoto

山本 武博氏

新規業態への進出でグループ売上269億円

成長は、祖業を時代に合わせて変更し、法律の改正など時流をつかみ続けてきた結果。
そのなかでも「自分たちが大切にすること」を見失わずにいたことが大きい

新規業態への進出でグループ売上269億円

成長は、祖業を時代に合わせて変更し、法律の改正など時流をつかみ続けてきた結果。
そのなかでも「自分たちが大切にすること」を見失わずにいたことが大きい

船井総研は非常に具体的で一歩踏み込んだ、会社の基盤を作るようなアプローチをしてくれた

支援で得られた成果

・全ての根幹となる「お客様第一主義」の形成に寄与
・段階的支援によるのちの事業の基盤づくり
・成長事業における売上向上、店舗拡大
・事例・現場主義に基づいた広範な情報の活用による先進的な事業展開

【1】プロジェクトの概要

プロジェクト開始前の課題

・景気の影響による不安定な経済状況、経営方針
・不動産から飲食という事業転換、及び新規事業開始における業界知識や経験の不足
・従来の介護業界における「論語」的課題と「算盤」的課題
 
提供したソリューション
・「すなお、プラス発想、勉強好き」をはじめ、経営理念形成への寄与
・成長段階に応じたステップごとの伴走型支援
・具体的な情報から本質的・普遍的視点まで、具体と抽象とものの提供
 
導入後の効果
・既存の業界の慣習に囚われない先進的な取り組みを作り出す「慈愛の心」「尊厳を守る」「お客様第一主義」の形成
・新規事業の展開、一会社として独立するまでの安定化(現在の株式会社ボナー)
・同業から異業種まで多岐に渡る情報、俯瞰的な視点を活かした多事業展開
 
【2】プロジェクトの詳細
 
① 軸となる経営理念の形成
株式会社さわやか倶楽部は、東証スタンダード上場の株式会社ウチヤマホールディングス傘下で、高齢者介護施設の運営や障がい者支援サービスを行う企業です。2004年の設立から僅か20年足らずの2023年5月時点で全国121箇所199事業所の営業拠点を誇る同社の起源は、1971年にまで遡ります。高度経済成長にバブル崩壊など時代の影響やM&Aを経ながら、不動産事業、カラオケ事業、飲食事業とそれぞれの知見を活かして様々な事業を手がけてきました。そうした中で、同社の当時の新規事業が開始して間もない1994年頃、船井総研が福岡で開催したセミナーへのご参加をきっかけにお付き合いが開始しました。
 
全く異なる業界に跨り幅広い事業を展開しながら、常にその根底にあるのは一貫した「慈愛の心」「尊厳を守る」「お客様第一主義」の経営理念。実は、ここには船井総研の存在があります。というのも元々代表取締役会長である内山文治氏は、船井総研のコンサルティングと同時に、その創業者である舩井幸雄という人間に大いに興味を持たれていました。その著書を読み、担当コンサルタントを通して接点を持ち、その信念である「すなお、プラス発想、勉強好き」を取り入れ、経営ひいては人生の師とまでされるほど。現在代表取締役社長である山本武博氏も、当時の舩井幸雄について次のように振り返ります。「とてもフットワークが軽く、大阪から福岡まででもよく足を運んで、様々な人と気さくに話をしていました。
 
一番印象的なこととして、当時若手だった私についても、顔と名前、更に人となりまで把握されていたことです。沢山の人との関わりがあるはずで並大抵の人ができることではなく、やはりされた側は嬉しいものでした」そうした経験が多くの事業や店舗を展開する上でも揺るがない、人の喜びの創造、そして広く社会貢献への想いに繋がっています。
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