「地域一番企業」から「日本の上位1%企業」へ売上10億~230億の軌跡/株式会社リバティ(売上230億)/2022年8月号
「地域一番企業」から「日本の上位1%企業」に成長した企業の経営課題とその解決法とは
「100億企業への道」今回お届けするのは、「普通のお店」から「地域一番企業」へ
そして「日本の上位 1%企業」へ、成長を遂げた企業の当社のコンサルティング事例から
会社のステージごとに異なる経営の課題をどのように解決していったのかをお伝えいたします。
経営者ご自身が「どこにでもある店」だったと語る店舗が、
業態の転換を通じて「地域の一番店」へと成長していく過程で、
クリアすべき点、注力すべきことはその都度異なっていました。
「車の販売」から「カーライフのトータルサービス提供」への事業拡大・転換。
「経営者と1人のコンサルタント」から「経営者チームとコンサルタントチーム」による会議体制の変革。
「自社のみの成長」から「M&Aを活用した他社を巻き込んでの成長」による企業戦略の変革。
企業が大きく飛躍する直前は「今までの延長ではない瞬間」が訪れるものです。
時には、これまでうまくいっていたやり方を否定するような決断も求められます。
10 0億企業への成長の過程で、経営環境はどのように変化していくのか、
そのイメージをつかんでいただく一助になれば幸いです。
Consultant Introduction Consultant Introduction コンサルタント紹介
株式会社 船井総合研究所
価値向上本部 アカウントパートナー室
兼 第二支援本部 士業支援部
シニアコンサルタント
Keisuke Suzuki
鈴木 圭介
船井総研入社以来、法律事務所業界のコンサルティングに従事。業界慣習に則した業績UP提案は、規模感を問わず、多くの事務所の成長を実現し、弁護士会においても多数の講演実績を持つ。中堅大手向けのコンサルティング部門を兼務し、特に100億円を目指している企業及び事務所のビジョン・ロードマップの策定、グループ経営に向けた組織再編、新規事業開発といった
経営体制の変革及び実行支援を得意としている。主な著書・共著『新訂版弁護士のためのマーケティングマニュアルII分野別実践編』2017年第一法規株式会社、『改訂版 法律家のためのWEBマーケティングマニュアル』2015年第一法規株式会社、『士業の業績革新マニュアル』2015年ダイヤモンド社。主な講演実績:2019年第一東京弁護士会全期旬和会ProfessionalLawyers Japan 2019「弁護士のためのブランディング戦略」、2017年大阪弁護士会五月会「弁護士のためのマーケティング戦略(企業法務篇)」。
Interview & Report
株式会社リバティ
代表取締役社長
Kouji Hasuo
蓮尾 耕司 氏
売上10億→230億を実現 ステージごとに異なる経営課題を 様々な形で解決
商品、販売方法、出店、人材育成など船井総研が多岐にわたりサポート。「どこにでもある車屋」から「地域の一番店」へ。売上が100億円、200億円と増えるごとに大きく変わる経営課題にその都度様々な形を提案し、実行。M&Aの仲介など、成長のギアを大きく上げるための支援も実施。
売上10億→230億を実現 ステージごとに異なる経営課題を 様々な形で解決
商品、販売方法、出店、人材育成など船井総研が多岐にわたりサポート。「どこにでもある車屋」から「地域の一番店」へ。売上が100億円、200億円と増えるごとに大きく変わる経営課題にその都度様々な形を提案し、実行。M&Aの仲介など、成長のギアを大きく上げるための支援も実施。
「信用できる」と感じ、20年お世話になっています
支援で得られた成果
・中古軽自動車販売のドミナント戦略で売上100億円突破
・後継者も含む幹部、人材育成
・M&A支援による200億円突破
・中古軽自動車販売、ドミナント戦略の次の戦略を提案、さらなる成長をサポート
【1】プロジェクトの概要
プロジェクト開始前の課題
・「どこにでもある店」からの脱却、さらなる成長
提供したソリューション
・中古軽自動車販売へのシフト、ドミナント戦略
・採用、人事評価制度の構築
・後継者育成サポート
・船井総研の研究会を通じたM&Aの 仲介
・離れたエリアの販売店出店サポート
導入後の効果
・「京都・滋賀の車屋さん」の確固たる地位確保、売上100億円突破
・M&Aによる成長の加速
・後継者の船井総研・事業会社での成長
【2】プロジェクトの詳細
「中古の軽自動車販売店」への転換
リバティは中古や新車の軽自動車を販売している会社で、グループ会社4店舗を含めて京都・滋賀・大阪を中心に15店舗を出店しています。
船井総研が支援を開始したのは2008年で、同社の代表取締役、蓮尾耕司氏のお兄さんのご紹介でした。
当時のリバティは創業して3年ほどで、店舗は1つのみ、中古の高級車や高額な中古車を販売し、売上は10億円ほどでした。
船井総研は、「主力商品を時流の中古の軽自動車にしましょう」と提案しました。
「車は一家に1台ではなく1人1台」の地域では、嗜好品としての高級車よりも、移動手段としての車のニーズが高く、
それには価格が安く運転のしやすい中古の軽自動車のほうが適しています。
中古の軽自動車販売ビジネスはヒットし、順調に成長したことで売上は40億、50億と大きくなっていきました。
中古軽自動車販売の形を確立できたことで、次に行ったのが「カーライフのトータルサービス提供」と「ドミナント戦略」です。
自動車の販売にとどまらず、車検や修理、鈑金塗装、自動車保険、カーナビなど車の付属品販売など、
リバティで車を買った顧客を車の販売後もケアし続けられるようにし、 それに伴いその都度で売上が立つビジネスモデルを整備しました。
また、そのモデルを広範囲に展開するべく、京都府・滋賀県・大阪府を中心に出店を進めていきました。
久世郡の久御山本店に次いで、滋賀県で栗東店、大津店、彦根店と出店し、 京都市南区のR171店、相良郡の京都精華店、大阪府の高槻店、八尾店と展開し、エリアを広範囲にカバー、
京都・滋賀・大阪エリアでの「軽自動車を安く買うならリバティ」の地位を確立しています。
そのような形が確立したことで、その地域での販売力を強めることができました。
それぞれの店舗で在庫車数は200~400台ほどあり、グループ総在庫は約3,000台、低価格・低燃費のタイプからどのような用途にも対応しやすいミドルタイプ、ファミリーに人気の高いス ライドドアタイプや軽SUVモデルなど幅広くそろえ、その店舗に在庫していない車も、近隣の他店舗から取り寄せ可能にするなど、近い場所に店舗があることの強みを活かしています。