北の大地で売上52.5億~創業100年の「老舗ベンチャー企業」が行う「社員・地域共栄」経営~/株式会社カワムラホーム

北の大地で売上52.5 億 創業100 年の「老舗ベンチャー企業」が行う 「社員・地域共栄」経営

北海道旭川市に本社を置く株式会社カワムラホームは1918年、現代表の祖父である川村豊二氏が川村建具製作所として創業しました。
各種建具の製造・販売を祖業とし、現在はブランド名であるYOUトピアカワムラのもとで新築事業・リフォーム事業・特殊建築事業など住宅関連事業のほかに、不動産事業・FP サポートデスク事業へと拡大しています。
次々に事業拡大をし、売上高52.5億円(2023年度)に成長させた現代表取締役社長の川村健太氏にお話を伺いました。

インタビュー&レポート

株式会社カワムラホーム
代表取締役社長 

Kenta Kawamura

川村健太氏

100年以上の歴史ある企業の転換、明文化した「北海道の住まいの相談窓口」

船井総研:

株式会社カワムラホームは、1918年北海道旭川市で、「川村建具製作所」を川村豊二氏が創業したことから始まりました。100年以上にわたり代々引き継がれていく中で、現在のトップである川村健太氏が就任されて行われたことをお聞かせください。

 

川村氏:

祖父や父の代からの新築事業とリフォーム事業に不動産事業を新たに加えることにより「住まいのことをトータルに考えたノンストップサービス」を展開してきました。 もともと私はリフォーム事業の責任者をしていたのですが、新たな事業を開始したのは、定期的に開催していたイベントで「カワムラホームは不動産事業はやらないのか」とお客様に質問されたことが きっかけでした。そのとき、新築の未来にはリフォームだけでなく不動産売却もあり、また売却された不動産が次の世代へ渡っていくように、すべてつながっているのだと気が付きましたね。それからは不動産事業を加え、買う・直す・売るという住まいに関するノンストップサービスを提供する「住まいの相談窓口」を明文 化するようになりました。

「老舗のベンチャー企業」としての再出発

船井総研:

カワムラホームは大正7年に創業され、非常に長い歴史をお持ちです。そのような歴史を持つからこそ、やりやすかった点や逆に大変 だったことはありますか?

 

川村氏:

やりやすかった点としては、金融機関やメーカーからの圧倒的信頼があるために安定した企業経営ができていることが挙げられます。 一方で、社員のマインドを改革することは、長い歴史があるからこそ苦戦しましたね。 私が社長に就任した当時は労働環境も悪く、社員は長時間残業を当然として受け入れて、1つひとつの仕事に時間をかける風潮があっ たのです。それが昔から行ってきたやり方でした。

 

しかし、限られた時間の中でいかに生産性を上げるかがビジネスでは重要であると 私は考えているので、社員のそのようなマインドを変えようと、休日を増やすことで強制的に社員が休むように働きかけたり、有給休 暇制度を整えたりするなどの取り組みをしました。現在のカワムラホームは、老舗企業としての安定性があり経営基盤 におけるリスクが低い一方で、柔軟性があり挑戦できるベンチャーカルチャーもある。弊社は「老舗のベンチャー企業」になっている と考えています。

担当コンサルタント

価値向上支援本部
アカウントパートナー推進部
マネージング・ディレクター

Keisuke Suzuki

鈴木 圭介

2007年株式会社船井総合研究所(現株式会社船井総研ホールディングス)に新卒で入社。法律事務所の事業戦略・マーケティング支援・組織開発に従事し、デジタルマーケティングを中心に変革を進め、業界を代表する事務所・士業グループを多数輩出。法律部門の責任者を経て、2021年より「中堅企業向けコンサルティングサービス部門」の立ち上げに参画し、特に20億~50億企業が100億企業になるためのコングロマリット企業化・ロードマップ策定に関する専門性を有する。「日本の未来を担う企業の成長を加速させる」ことをミッションに日々コンサルティングを行っている。2023年より同部門責任者(マネージングディレクター)に就任。『地域コングロマリット経営』(2023年)同文舘出版、『士業の業績革新マニュアル』(2015年)ダイヤモンド社等、多数の書籍を執筆。

お問い合わせ

CONTACT

CONTACT FORM