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業種別コングロマリット戦略と中期経営計画
2023.05.24
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2023年4月12₋13日と地域密着で成熟産業でありながら、成長を続けている群馬県のモデル企業の視察にクライアントの皆様と行かせて頂きました。
参加者の皆様も成熟産業・地方としても、まだまだ伸ばせるという確信を持てた視察になったと思います。
全国的にも有名になりつつある奇跡の道の駅「川場田園プラザ」は、人口3000人の山奥の町であり、
自動車の60分の商圏でも約83万人程度しかいない立地であり、一般的な道の駅は自動車の60分の商圏から集客することは難しく、
大半が赤字であり、更に交通量の多い国道沿いではなく、県道沿いという立地で、普通に考えれば、失敗する立地です。
実際に開業から15年は赤字収支が続く状態で、川場町も過疎化指定をされるレベルの状況でした。
▼商圏の状況
2007年から永井彰一氏の経営体制へ移行後、
「都心一等立地の業態を田舎に持ってくる発想・地産地消を押し売りしない・常に施設をバージョンアップさせている発想」
に転換し、複合施設化したことで、来場者数が増え続け、2022年は250万人を集客できるレベルへ発展を遂げ、川場町の過疎化指定も解除する程のインパクト与えました。
船井流差別化の8要素で考えた場合の分析は以下のようになります。
改めて分析をしてみると一般的な道の駅とはそもそもの戦略ゴールが異なっていることが分かります。
「ただ立ち寄る場所」ではなく、複合施設化したことで一日遊べる「目的地化」したことが成功要因となります。
▼施設拡充の歴史
この視点で考えた場合、ご自身の事業・立地においても、
●耕作放棄地かつ、非観光立地でもチャンスあり
→「営農型太陽光発電」や「観光農園化」もヒントになる
●コンテンツ集積 1 日滞在型へ
→1日を過ごせることを意識した開発が、収益 UP のヒント
●広域商圏化ができれば、田舎商圏でも勝てる
→商品力の高いコンテンツを積み上げ、客を呼び寄せる
と言った点は、関連性のある事業・経営課題を持たれている場合には、経営計画に盛り込んでいきたい事柄です。
今まで通りにはいかないと感じられている経営者の方が増えていると日々コンサルティングをさせて頂いている中で感じます。
まさにその感度は正しいと思います。
マクロに見ても、市場は縮小し、国際競争力の低下から多くの原価が上がり、大半が成熟している状況下では、
今まで通りの積み上げ式の経営計画、単独事業での経営計画では予定通り伸ばすことは難しいと考えられます。
本業の抱える課題を解決する他事業を本気で考える時代になりました。
本業が抱える課題と書いたのは「売上インパクトだけを重視しない」という点があるためです。
多くの場合、本業以上に売上インパクトがある事業はなかなか見つかりません。
見つかったとしても、競合が非常に強い状況です。そのため、本業を伸ばすための課題は何か?といった点も重要となります。
例えば採用が難しい職種であれば、採用力のある多角化をすることで、離職率も下がり、平均年齢が下がった事例も数多くあります。
本業毎に目指すべき多角化・コングロマリット化は異なりますので、本業に合わせた成功モデルを見つけていきましょう。
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